会社で出世する人の特徴を男女別で解説!上に行ける行動・習慣とは
しかし「具体的にどう行動すれば出世できるのか」それを意識して行動している人は少ないものです。
この記事では、出世する人の特徴とできない人の特徴、出世するための具体的な習慣・行動を紹介します。仕事で結果を出したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
男女共通の出世する人の特徴
出世する人にはさまざまな人がいますが、共通する特徴もあります。
男性・女性ともに、以下のような4つの特徴を持っていることが多いです。
これらを兼ね揃えている人は、性別を問わず信頼されやすく出世しやすい人といえます。一つひとつ詳しく解説していきましょう。
職場では、見た目の印象がとても大切です。もし自分が顧客だったら、だらしない格好をした人に担当してもらいたくないと思うのが自然です。
「服装を見てどう思われるのか」それを想像できる人こそが、まわりからの信頼を得られます。
一目で安物とわかる服・古い服を着ていたり、その場にそぐわない格好をしていたりすると、仕事をする前からあまり良い印象を持ってもらえません。
「質が良く清潔感のある衣類を身につけること」「TPOに合わせたデザインの服を着ること」この2つは必ず守りましょう。
服を選ぶ際には義務として選ぶのでなく、自分なりにオフィスファッションを楽しみながら、ちょっとしたこだわりを持つと、同じような格好の中でもひときわ魅力を発せられます。
また、まわりで働いている人たちは、服装だけでなくその人の身の回りにも注目しています。机がいつも散らかっていると「必要なものをすぐに取り出せるのか」「山積みになっている書類の中に、大切な書類が紛れてしまっていないか」と不安に思われてしまいます。
自分目線では「十分満足のいく服」「自分なりの使いやすい机」と思っていても、見た目が悪ければ、まわりはそう思ってくれません。出世したいなら、まわりがどのように自分のことを見るのかを十分に意識する必要があるしょう。
出世する人は総じて付き合いが良く、コミュニケーション能力が高い人が多い傾向にあります。出世するために、人間関係が重要な理由はこちらです。
- 円満なコミュニケーションで、多くの部下をまとめ上げられる
- 自分よりも能力がある人と絆をつくり、共に仕事ができる
- どんな場面でも相手の立場を瞬時に理解でき、その場で求められる振る舞いができる
出世する人は、人との付き合い方がうまいだけなく、まわりにいる人が遺憾なく能力を発揮できる環境をつくれます。彼らは自分一人で仕事をするよりも、人を巻き込んで仕事をしたほうが、何十倍もの成果を生み出せると知っています。
そしてそのような人は、自分よりも能力がある人と出会っても嫉妬などしません。むしろ能力のある人とよい付き合いをして、自分を成長させたり協力してもらったりします。
上司や顧客の立場を理解し、その場に合った振る舞いができるのもポイントです。相手によって話題を変えたり、または聞くことに徹したり、相手を立てたりフォローしたりと臨機応変に行動できるので、まわりの人は進んで一緒に行動したくなります。
結果としてまわりの人たちは、そんな人にリーダーとしてチームをまとめてほしいと考えるようになるでしょう。
出世できる人は、当然ながら上司や会社からの評価が高いです。それは上司にお世辞を言ったり、自分をよく見せたりした結果ではありません。
まわりからの評価が高くなる人の基本的な特徴はこちらです。
- しっかりとした挨拶ができる
- ルールを守る
- 仕事の期限を守る
- 「報連相」を実践している
- メールの返信や電話を後回しにしない
- 全体を見ている
人からの評価とは、特別な成績を勝ち取ったり、誰かに取り入ったりして得られるものではありません。周囲の人たちは、日々どのような姿勢で仕事に取り組んでいるかをしっかり見ています。評価とは、小さくて基本的なことの積み重ねによって得られるものです。
また、評価されやすい人は、常に全体を見ながら業務をおこなっています。「どうしたら効率よく仕事が回せるのか」「誰がやるのが1番いいのか」「フォローすべきところはないか」などをよく考えています。
基本的なマナーやルールを守り、仕事は一人でやるものではないことを心得て、チーム全体の流れを作れる人になれば、自然に上司や会社からの評価はあがっていきます。
出世できる人は、ものごとを自分の頭で考えられます。「ものごとを自分の頭で考える」というのは、何か指示された場合でも、「なぜこういうやり方を取っているのか」「この業務が持つ意味は何なのか」などと深く考えられることです。
自分の頭で考えられない人は、「指示がないと何をしていいかわからない」「調べればわかることをすぐ人に聞いてしまう」「意味を知ろうともせずに業務に取り組んでいる」といった特徴があります。周囲はそんな人に大事な仕事を任せようとは思いません。
新しい仕事を任されたばかりの時は、教えてもらうべきことの方が多い場合もあるでしょう。しかし、さまざまな業務を任されるようになるにつれ、自分で効率のよいやり方を考えたり、ルールを作ったりする場面は多くなります。
出世をすれば、そのような機会はもっと増えていくでしょう。つまり自分の頭で考えることができない人は、出世したとしてもそこで行き詰まってしまうということです。自分で物事を考えられる人が出世しやすいのはこのためです。
出世する男性の特徴
出世する男性といってイメージするのは、バリバリと働く人という感じではないでしょうか。
もちろん積極的に仕事をこなすことで出世する人もいますが、必ずしもそれだけではなく、次のような特徴もあげられます。
- 笑顔が多い
- 人を見下さない
- 努力できる
- 自己管理能力がある
- 小さなことで腹を立てない
出世する男性は素直で笑顔が多いため、社内外に味方が多く人にとても好かれています。年齢や性別を問わず、さまざまな人を尊敬する気持ちを持っており、決して人を見下しはしません。
彼らは往々にして仕事で高い成果を出しますが、それは多くの場合、運や才能ではなくコツコツと努力を積み重ねてきた結果です。出世する男性は、毎日少しずつの努力と、それを続けるためのモチベーション管理・健康管理をしています。
また、ものごとを大きな尺度で捉えられるため、小さなことでむやみに腹を立てない心の広さをもっています。それでいて、自分の意見を主張できる強さも併せ持っています。
出世する女性の特徴
まだまだ男性社会といわれる日本で女性が出世するためには、職場に向けて男性とは違ったアプローチが必要となります。
出世する女性には、以下のような特徴があります。
- 結婚・出産後も仕事を続ける意思を表明する
- 人に頼れる
- 健康で体力がある
女性は、出世を選ぶ人とあえて出世を選ばない人にわかれる傾向にあります。そんななかで「結婚・出産後も仕事を続ける」「自分は管理職として働きたい」という主張ができれば、周囲は積極的にキャリアアップの後押しをしてくれるかもしれません。
また、女性は男性よりも体力が少なく、体調の変化が起こりやすい問題があります。そこで健康面・体力面を重要視することはとても大切です。しかしそれ以上に「人に頼れる」スキルをもっておくことも必要です。
男性は、体力的にキツい仕事を女性に依頼しにくいものですが、「あの人はキツいときにはまわりに協力を求められる」「うまく周囲に仕事を振り分けられる」という印象をもってもらえれば、体力が必要な大きな仕事でも、安心して任せられるようになるでしょう。
一方で、日本はまだまだ男性社会という現実があります。2021年に実施された帝国データバンクの調査によると、企業での女性管理職の割合は平均8.9%にとどまっています。
女性が出世するためには、女性が活躍できる企業選びも非常に重要です。ジェンダー格差の問題に取り組んでいる企業は増えてきているので、自分が勤めている企業の女性管理職の状況を調べてみて、必要ならば転職をするのも一つの手として考えられます。
出世できない人の特徴
これまで出世できる人の特徴について紹介しましたが、それと反対に、出世できない人にも特徴があります。
それらの特徴をもっている人は出世できないだけでなく、人に好かれにくく損をしがちです。自分がそうならないためにも「出世できない人」の特徴について知っておきましょう。
出世できない人は、とにかくネガティブな発言が多い傾向があります。ネガティブな発言とは次のような発言です。
- 疲れた
- 無理
- 面倒くさい
- だるい
- 嫌い
疲れていると、誰でもこんな発言をしてしまうことはあるでしょう。しかしこれらの言葉を言い続けていると、それが自分の脳に定着してしまい「自分はいつも疲れている」「面倒くさいことばかり」「体調がすぐれない」「嫌いな人ばかり」と思い込んでしまいます。
さらに、ネガティブなオーラは周囲にも伝染します。あまりにネガティブな発言が過ぎると、周囲の人々は徐々に離れていってしまうかもしれません。そうなると、自分からも積極的に人と接する気力が湧かなくなってしまいます。
このような状態では、周囲に認められるほどの活躍をするのは困難です。どんなにがんばっているつもりになっても、結果を残すことは難しいでしょう。
ついネガティブな気持ちになってしまう人は、そんな自分を受け入れたうえで、普段の自分の行動を「小さなことでもいいから積極的に褒めてあげること」が必要です。自分の自尊心を高められれば、自然とネガティブな発言も減っていくはずです。
出世をするためには、勉強や努力をする必要があります。仕事で努力や勉強をしたくない人には出世は難しく、もし出世できたとしてもその状況が辛いものとなってしまうでしょう。
「出世すれば何もしなくても収入が増える」「楽になれる」「部下に仕事をやってもらえるようになる」そう考えているなら、出世への道は選ぶべきではありません。
出世すれば確かに収入は上がるかもしれませんが、その分責任のある難易度の高い仕事を任されるようになります。同時にリーダーとしてまわりを引っ張っていかなくてはならなくなり、勉強すべきこともどんどん増えていくでしょう。
出世してからの業務は「勉強したくない」「努力したくない」という人に、こなせるものではありません。上にいけばいくほど責任は重くなり、一つひとつの判断が重いものとなっていきます。従って、勉強や努力をしない人には出世は向いていません。
日々の業務だけで疲れてしまい、勉強どころではない方も多いと思います。しかし、自分の能力を存分に発揮できるポジションに就きたいと思うなら、少しずつでも勉強や努力ができる人になりましょう。
出世できない人の特徴の一つには、すぐに言い訳をするというところもあります。言い訳をする人の心理状況は以下になります。
- プライドが高い
- 責任を取りたくない
自尊心が高い人は自分の間違いを認められず、他人や環境のせいにしがちです。またそのような人は冷静な判断ができず、自分を守るための嘘をつくこともあります。そのような人は自分の改善点と向き合えないので成長するのも難しく、人からも信頼されません。
また言い訳をする人は、自分の非を認めると「責任を取らされる」と思っています。社会人なら自分の失敗に責任をとるのは当たり前のことです。言い訳をする人は、そのことすらも理解していません。
出世したのちには、部下の失敗の責任を取らなければならない場面もあるでしょう。従って、プライドばかりが高く言い訳ばかりしている人には、出世は困難です。
言い訳ばかりしている自覚がある方には、少なくとも自分を客観的に見られる冷静さがあります。その冷静さをもって、他者からの指摘を素直に受け入れるよう努めましょう。
要領が悪い人は出世しづらい傾向にあります。しかし「要領の悪さ」とは、無自覚なだけであることが多く、自覚すれば十分改善が可能です。まずは要領が悪い人の特徴を知りましょう。
- 優先順位をつけられない
- 身の回りが散らかっている
- 何でも自分でやろうとする
- すぐに調べない
- 細かいところにこだわり過ぎる
仕事には「すぐやるべきこと」「近日中にやるべきこと」「長期的にやるべきこと」があります。さらに「重要度が高いもの」「重要度が低いもの」があります。
要領が悪い人は、それらをはっきりと区別しないまま、無計画で仕事に取り組んでしまいます。そのため適切な時間配分ができず「締め切りに間に合わない」「焦ってミスをしてしまう」という事態に陥りやすいです。
身の回りが散らかっていたり、すぐに調べるべきことを後回しにしたり、何でも自分一人でやろうとしたりする人も、仕事の効率が悪くなりがちです。
完璧主義で、仕事の結果に直接に関係のない部分にまでこだわってしまう人もまた、要領が悪いと言われてしまいます。このような人が上司になると、チーム全体でも必要性の低い業務が増えてしまい、仕事の効率が悪くなってしまうでしょう。
要領が悪い人の特徴に該当する方は、「優先順位をつけて計画的に仕事をすること」「身の回りを片付けること」「調べられることはすぐに調べること」「自分ひとりでやろうとせずに、チームで取り組むこと」「完璧主義をやめること」を意識してください。
出世できる人になるための具体的な習慣・行動
出世できる人になるためには、以下のような習慣や行動を身に付けることを推奨します。
これらができるようになれば、出世しやすくなるばかりでなく、自分のやりたいことができ、まわりから信頼される人になれるでしょう。
出世することばかり考えていると、まわりに負けないように、上司に気に入られるように、と違う方向に努力のベクトルが向いてしまいます。
仕事に真摯に向き合い、自分を成長させていく気持ちがあれば、自然と周囲がそれを認め、結果的に出世できることを忘れてはいけません。
出世ができる人になりたいのならば、短時間でもよいので勉強を習慣づけましょう。出世するための勉強には、以下のようなものがあげられます。
- 携わっている業務の知識
- ビジネスマナー
- 心理学
- 語学
自分が現在就いている仕事に関連する資格があれば、積極的に取得しましょう。
資格が取れれば、業務に関する知識を持っていることを証明できるだけでなく、業種によっては、その資格をもっている人にしかできない業務を任されるようになります。
そのほかにも、ビジネスマナーを学べば正しいマナーで人と接することができ、周囲との人間関係を円滑にできます。
心理学を学べば、部下や上司、顧客の心理状況がわかり、適切に対応できるようになるほか、自分のモチベーションを高く維持するための知識も得られるでしょう。
海外部門がある企業ならば、日本語以外の語学を習得することも推奨します。そうすれば、日本語しか話せない人たちと差をつけるチャンスが生まれるでしょう。社会人はどのように勉強したらよいのか、どんなジャンルを勉強したらよいのかが気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
社会人こそ勉強するべき!おすすめジャンルとメリット・継続方法を解説
出世をするためには、素直さを持つことが大切です。
人間はもともと、自分と考えの違う意見を避ける傾向があります。しかし自分と異なる意見を言われた場合でも、あえて一度は素直に受け入れるよう意識すると、多様な考え方ができるようになります。
なぜ多様な考え方が必要なのか。それは、リーダーとしてチームを引っ張っていくには、部下のさまざまな考え方を理解する必要があるからです。
「そんな考えはおかしい」「自分の意見のほうが正しい」とつい反射的に考えてしまうかもしれません。しかし違う考え方の中にこそ、自分が気づいていない情報が隠れているものです。
仕事環境についても、同じことが言えます。企業で仕事をしていると、社内間の移動や方針の転換、システムの更新などさまざまな変化に遭遇します。自分が思ってもみなかった業務を任されることもあるでしょう。
しかしそんな変化を素直に一旦受け入れられるようになれば、どんな人とでも、どんな場所でも、自分の能力を発揮して活躍できるようになります。
出世をしたいと思っていても、自分の努力をまわりにアピールせず、「この仕事をやりたい人はいますか?」という複数人への問いかけにも遠慮をしてしまうような、謙虚な人がいます。
そのような人は「目立ちたがり屋・出しゃばりな人と思われたくない」という気持ちが強いのでしょう。しかし、そのようなことは気にせずに、やってみたい仕事があれば率先して手を挙げましょう。
遠慮してばかりでは、上司はあなたが仕事を積極的にやりたいのか、それとも嫌々やっているのかがわかりません。やったことのない業務でも、「経験はありませんが」と正直に話したうえでやってみたいと伝えれば、まわりはきっとサポートしてくれるはずです。新しい仕事は、きっとあなたの可能性を広げてくれたり、これから仕事をしていくうえでの指針づくりに役立ってくれたりするでしょう。
なかなか新しい仕事に手を挙げる勇気がない方は、まずは飲み会の幹事を率先してやってみてはいかがでしょうか。
幹事は、責任感やマネジメント能力が鍛えられるメリットがあります。また幹事として飲み会を仕切ることで、上に立つ人の気持ちを少し知ることができるでしょう。普段の業務ではなかなか知り合えない、さまざまな人とつながるチャンスにもなります。
まとめ
出世する人には共通した特徴があり、出世できない人にもまた共通した特徴があります。出世して、さらに大きな活躍をしたいと考えている方は、出世する人の特徴を真似て、出世できない人が持つ要素を排除するべく努めましょう。
さらに出世できる人になるための具体的な習慣や行動を身につければ、きっと周囲にリーダーに立つべき人だと認めてもらえるでしょう。