仕事のモチベーションを上げる方法とは?効率も楽しさもアップ!
- 仕事のモチベーションを上げる方法
- 仕事のモチベーションがなくなる理由
- 仕事のモチベーションを維持する方法
モチベーションがアップすれば、仕事も効率よく、楽しく取り組めるようになります。また、上がったモチベーションを上手に維持して、仕事の成果につなげていきましょう。
仕事のモチベーションとは?
「モチベーション」とは、目標に向けて動くための原動力です。簡単にいうと「やる気」や「意欲」「動機づけの要因」のようなものです。つまり「仕事のモチベーション」とは、「仕事に対するやる気や意欲」を意味します。モチベーションは、仕事の結果にも大きな影響を与えるのはご存知でしょうか。
モチベーションがアップすると、仕事の充実感が上がり、努力が苦ではなくなります。生産性が高まり、能力を存分に発揮できる状態になるので、仕事においても成果が出やすくなるでしょう。
一方、仕事に対してのモチベーションがなくなってしまうと、生産性や品質も低下します。自分が苦痛なだけでなく、クレームや契約破棄などの悪影響にもつながるかもしれません。このようにモチベーションは、仕事の成果にも大きな影響を与えるのです。
仕事のモチベーションを上げる方法
仕事のモチベーションは、自動的に上がるものではありません。そのため、工夫してモチベーションをアップさせる必要があります。
仕事のモチベーションをアップさせる主な方法は、次の8つです。
モチベーションをアップさせる方法は「肉体面」と「精神面」に分けられます。これらを複数合わせると、より高い効果が実感できます。自分に合った方法を見つけて、モチベーションをアップさせていきましょう。
睡眠不足で身体が疲れた状態では、モチベーションはアップしません。「仕事に追われて休む暇もない」と思うかもしれませんが、モチベーションが下がった状態では仕事の効率も悪くなってしまいます。しっかりと睡眠をとり、身体を休めるよう心掛けましょう。
最近では「睡眠の質」が問題にされていますが、まずは難しく考えずに長い時間寝てください。とりあえず長時間眠ると、心も身体もスッキリと前向きな気持ちになります。睡眠の質を高めるのはそれからでも遅くありません。
睡眠の質を高める方法は、主に5つあります。
- スマホやパソコンなどの使用は寝る1時間前まで
- 湯船に浸かって体温を上げる
- 寝室の温度を調整する
- アロマなどの香りを利用する
- 睡眠導入の音楽を流す
特にアロマは副交感神経を優位にし、リラックスさせる効果があると言われています。おすすめの香りは、ラベンダーやオレンジ、ベルガモットなどです。お気に入りの香りを見つけて、質の高い睡眠を目指していきましょう。
適度な運動でも、仕事のモチベーションアップが期待できます。運動によって脳が活性化するためです。モチベーションをアップさせるには、軽い運動が最も効果的です。
出社からモチベーションを上げて仕事に臨みたい場合は、朝に行うようにしましょう。散歩やストレッチなど「これって運動なのかな?」と思ってしまうようなもので十分です。10分程度行うだけでも、気持ちがスッキリして前向きになりますよ。
逆に、ジムに何時間も通うようなキツイ運動は、あまりオススメできません。理由は3つあります。
- 負荷の高い運動はケガの危険性も高まる
- 疲れ切ってしまいモチベーションが下がる
- 運動を続けるためのモチベーションを保つ必要性が出てくる
モチベーションを上げるための運動で、モチベーションが下がってしまっては本末転倒です。余計なストレスをかけないためにも、運動は軽く行う程度にとどめておきましょう。
健康的な食事にも、仕事のモチベーションをアップさせる効果があります。疲れてモチベーションが下がっていると、簡単に食べられるジャンクフードやコンビニ食に頼ってしまいがちですが、できるだけ栄養価の高い食事をとるよう心掛けましょう。
モチベーションが上がる食事は、高たんぱく・低糖質・低脂質なもの。一汁三菜が揃った和定食は理想的です。モチベーションアップのためにもぜひ取り入れてください。
自炊が難しい場合でも、栄養バランスを売りにしているお店のテイクアウトや、定期購入の宅食サービスを利用すると、負担なく健康的な食事がとれます。
特に定期購入の宅食サービスには、ネット注文で自宅に届き、数分レンジで温めるだけで食べられるものも多くあります。冷凍のものをストックしておけば、短時間で高たんぱく・低糖質・低脂質な食事の完成です。
便利なサービスを上手に利用しながら、モチベーションが上がる食事をとっていきましょう。
趣味を見つけて没頭することでも、仕事のモチベーションアップが期待できます。仕事を長時間続けていると疲労が蓄積し、モチベーションの低下に直結します。このようなときに趣味を楽しむ時間をつくると、頭が仕事モードからプライベートへと切り替わり、オンとオフのメリハリがつくのです。
このメリハリがモチベーションをアップさせ、仕事の効率も高まっていきます。
趣味がない場合は、気になったものをとりあえずやってみましょう。趣味はいくつあっても構いません。楽しいと思えるものを、どんどん見つけていきましょう。
また友人の趣味に付き合ってみるのもオススメです。「興味がないから」と避けていたものも、友人と一緒に行うと、また違った面白さに気付けるものです。簡単に否定したり、断ったりせず「1回だけやってみよう」と前向きに取り組んでみましょう。
自分一人では思いつかないようなものが、趣味になる可能性がありますよ。
尊敬できるロールモデルが見つかると、モチベーションが上がる方も多くいます。ロールモデルとは「キャリア形成の際に目標となり、真似をしたいと思えるような人物」です。ロールモデルをお手本にしていくうちに、新たな可能性が見出され「もっと頑張りたい」と前向きな意識が芽生えていきます。
ロールモデルは、会社の上司や先輩など身近な人物や、芸能人やインフルエンサーなどの有名人から探してみましょう。仕事で成果が上がっている先輩や、生き方が尊敬できる有名人など、素敵な方が近くにいるはずです。映画や漫画などの実在しない人物であっても、憧れの存在であれば構いません。
また、ライバルをつくるのも、モチベーションアップが期待できます。同僚はもちろん、競合他社をライバルにすることで、仕事に張り合いが生まれてきますよ。
仕事でモチベーションが上がらないときには、不満や悩みがある場合も多いでしょう。落ち込んでいるときに友人や知人に悩みや愚痴を話し、気持ちがスッキリした経験はありませんか。
これは心理学で「カタルシス効果」と言われ、ストレス解消する方法として治療現場でも注目されています。
また、友人や知人と話をすると、自分の現状を客観的に見られる点もメリットです。さらに相手からアドバイスをもらったり、第三者からの意見を聞かせてもらったり、新たな気付きをもらえる可能性もあります。
不安や悩みは、自分だけで落ち着かせるのは困難です。一人で解決しようと心に溜め込んでいては、いつまで経っても気分が晴れず、モチベーションをアップさせるのは難しいでしょう。気持ちを楽にするためにも、誰かに話をしてくださいね。
誰に話すべきかは、内容によって異なります。仕事上の相談の場合は同僚や上司に、逆に職場で声にできない愚痴は、仕事と関係のない友人に打ち明けるようにしましょう。
すると、モチベーションアップにつながる可能性があります。机が散らかっていると、仕事がしづらいうえに物も見つかりにくいです。手間ばかり増え、何から手をつけたらよいのかも分からず、仕事のモチベーションもなくなってしまいます。
机は常日頃から整理しておき、いたずらにモチベーションを下げないよう気をつけましょう。
机周りの整理は、次の2つを心掛けてください。
- 机の上には必要最低限のアイテムだけ
- 物は定位置を決めて片づけやすく
机の上は気を抜くと簡単に物で溢れてきます。机の上には最低限のアイテムだけ置くようにし、残りは引き出しにしまうようにしてください。また引き出しの中は物の定位置を決めておくことが大切です。
中身が散らかりにくく、使うときにすぐに取り出せるようになります。机周りの環境を整えて、仕事のモチベーションをアップさせていきましょう。
仕事のモチベーションをアップさせる方法として、ご褒美を設定するのも効果的です。最初は目標に向けて意気込んで取り組んでいたとしても、ゴールまで遠過ぎたり、単調な仕事にマンネリ化してしまったりすると、徐々にモチベーションは下がってしまいます。
そうならないためにも小さなゴールを設定し、達成するごとにご褒美を得られるよう工夫してみましょう。ご褒美は達成感が少ない仕事や、対価の低い仕事のモチベーションアップにも有効です。
ご褒美は、自分が嬉しいものなら何でもよいです。ただし、罪悪感が残ってしまうようなご褒美は避けた方が無難かもしれません。スイーツや休憩などの小さいものが、ちょうどよいでしょう。
また、ご褒美の設定のときに決める小さなゴールには、仕事が細分化できる点からもモチベーションアップが期待できます。最終的な目標はゴールが遠すぎて、達成するためにすべき仕事も膨大です。
ご褒美の設定で小さなゴールを決めていく作業は、いわば仕事の細分化です。やるべき仕事が明確になり、モチベーションもアップします。
どうして仕事のモチベーションがなくなるのか
どうして仕事のモチベーションはなくなってしまうのでしょうか。仕事のモチベーションを維持するためには、労働環境が非常に重要です。次のような問題が起きると、モチベーションはなくなってしまいます。
こちらに挙げた要因は、自分一人では解決できないものばかりです。モチベーションアップのために自分の内面を整えるのは大切ですが、それ以上に環境の要因は大きいといえます。労働環境の改善には、まず当人や上司に掛け合うことが重要です。
それでも改善が見られず、一向に仕事のモチベーションが上がらない場合には、他部署への異動や転職も視野に入れてみましょう。
会社の人間関係に問題があると、それだけで仕事に行きたくなくなります。嫌々出社して最低限仕事をこなしていくようになってしまい、モチベーションは下がる一方です。
どんな仕事であっても、一人で業務を完結できるものはありません。一人で仕事をしているように見えても、プロジェクトが完了したら上司への報告は必須ですし、誰かとコミュニケーションを取る場面は必ず訪れます。
また、プロジェクトの種類によっては、複数人でチームを組んで成果を上げなければならない場面も多々あります。
たとえ、希望していた仕事を任されたとしても、気の合わないメンバーとの仕事であれば、モチベーションも上がりません。「どんな仕事か」も重要ですが、「誰と仕事をするか」は、より仕事のモチベーションを左右してくるのです。
大好きな仕事をしていたとしても、キャパオーバーの仕事量を与えられ続けると、モチベーションがなくなってきてしまいます。キャパオーバーしている期間が長くなればなるほど、心と身体が疲弊し、右肩下がりにモチベーションは落ちてしまうでしょう。
仕事が忙しくて残業や休日出勤が増えると、仕事の拘束時間も長くなります。すると、相対的に自分の自由時間がどんどん減っていき、仕事のモチベーションを上げる方法であった趣味や睡眠の時間も取れなくなってしまいます。
モチベーションを回復させる時間が取れないので、仕事の生産性も上がらず、さらに忙しくなる悪循環に陥っていく可能性も否定できません。
キャパオーバーの仕事量を任されて辛いときには、早めに上司に相談しましょう。あなたの生産性が落ちてしまうと、会社にとっても不利益です。
一人で溜め込まないで、助けを求めてください。
仕事に裁量性がなく、やらされているだけの状態だとモチベーションも沸いてきません。裁量性がない仕事は、平たくいえば会社や上司のいいなり状態です。誰にでもできる仕事に思えて仕事に手ごたえが感じられず、自己欲求も満たされていきません。
裁量性のない仕事はマンネリ化しやすく、モチベーションも下がっていく一方です。
裁量性のない仕事で、モチベーションが下がりそうなときの解決策は2つ考えられます。
- 与えられた仕事を本気でやる
- 仕事について研究して企画を提案する
裁量性がなかったとしても、会社にとっては必要な仕事を任せているはずです。与えられた仕事を適当にこなすのではなく、せっかくなら本気で取り組んでみましょう。本気の先には新しい発見や成長が待っており、モチベーションがアップするきっかけとなります。
またその仕事について研究し、企画の提案に挑戦するのもいいですね。仕事に主体性が生まれ、下がっていたモチベーションも自然とアップしていくでしょう。
好きな仕事が好きなメンバーとできたとしても、正当に評価されなければ、仕事のモチベーションはなくなります。「こんなに頑張っているのに、全然見てくれていない」と、会社に不信感さえ抱くようになります。
正当に評価されず仕事のモチベーションが下がる理由の一つが、承認欲求が満たされないことです。承認欲求とは「他者から認められたい欲求」なので、自分一人で満足することができない点が難しいところです。
評価は給料として数字できっちり表示される特性があるため、簡単にモチベーションが左右されやすい特徴があります。
仕事のモチベーションを維持するためには
モチベーションの有無によって、仕事の生産性や完成度は大きく異なります。そのため、「仕事のモチベーションをいかに維持できるか」は、今後の仕事の評価に関わる重要なポイントといっても過言ではありません。
仕事のモチベーションを維持するために、大切なポイントを4つ解説していきます。
しっかり確認して、上手にモチベーションを維持していきましょう。
仕事のモチベーションを維持するためには、いかに悩み事を減らすかが重要です。世の中の事柄は主に2つに分類できます。
- 自分では変えられない事柄
- 自分が変えられる事柄
自分では変えられない事柄には、天気・株価・他人の機嫌・過去などが挙げられます。これらの自分ではコントロールできない事柄を「関心の輪」といいます。
一方、自分が変えられる事柄は、自分の行動・自分の習慣・自分のスキルなどです。このように自分でコントロールできる事柄を「影響の輪」といいます。
このように私たちの身の周りにある事柄は、大きな「関心の輪」と、その中にある小さな「影響の輪」で成り立っているのです。
私たちの時間やエネルギーは限られているため、すべての事柄に注力していては、心も身体も疲弊してしまいます。そのため自分ではどうにもできない事柄である「関心の輪」ではなく、自分でコントロールできる「影響の輪」に注力すべきです。
つまり、「影響の輪」に注力すれば主体性のある行動ができるようになり、自ずとモチベーションがアップしてくるようになるのです。
仕事のモチベーションを維持するには、オンとオフの切り替えも重要なポイントです。オンとオフを上手に切り替えるために、仕事は勤務時間に終わらせるようにします。そして、プライベートの時間を充実させて、心と身体の充電をするよう心掛けましょう。
オンとオフをきちんと切り替えるため、勤務時間外の仕事の連絡には、できるだけ反応しないようにします。プライベートで気分転換していたのに、仕事について考え出してしまっては心が休まりません。休日の中にオンとオフが混在し、どちらも中途半端になってしまいます。
また、有給休暇もしっかりと使うようにしてください。通常の休日ではなかなかできない旅行や趣味を楽しむのは、心を元気にしモチベーションを維持するのに有効です。
このようにオンとオフを上手に切り替えていくと、人生が充実しモチベーションが上手に保てるようになります。
片方に注力するのではなく、どちらもバランスよく楽しんでいきましょう。
仕事のモチベーションを維持するためにも、完璧を目指すのはほどほどにしましょう。「どの仕事も完璧に遂行させたい」このような意識は立派ですが、実は完璧主義がモチベーション維持の妨げとなっているかもしれません。
有名な「パレートの法則」に当てはめると、全体の20%の努力で80%の成果が得られますが、100%の成果を得ようとするのなら残り80%の努力も必要になります。つまり、完璧主義を目指すと、80%で完成させようとする社員に比べて5倍も働かなければなりません。
そのため、長時間労働になり、疲労も溜まってしまいます。さらに完璧にこだわり過ぎると自分へのプレッシャーも大きくなり、心も疲弊していきます。
完璧主義を変えていくためには、「仕事を時間で区切る」のが効果的です。
完璧主義者は仕事が完璧になるまで、いくらでも働いてしまいます。一つの仕事にかける時間を決め、時間が来たら「これが自分のベスト」と終了させましょう。
疲労が溜まりにくく、モチベーションが維持できるため、仕事の生産性もどんどんアップしていきますよ。
心理学者のアブラハム・マズローの「マズローの欲求5段階説」は、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。欲求には5段階あり、低階層の欲求が満たされていないと、高階層の欲求は満たされないといわれています。
欲求を低階層から並べると次の通りです。
- 生理的欲求:食事・睡眠などの生命を維持する欲求
- 安全の欲求:身の危険のない安全を確保したい欲求
- 社会的欲求:集団の所属や他者と関わりたい欲求
- 承認欲求:他者から尊敬や認められたい欲求
- 自己実現欲求:自分らしさを求める欲求
仕事に関わる欲求は、3段階目の「社会的欲求」以上が当てはまります。つまり、低下層の「生理的欲求」や「安全の欲求」が満たされていないと、仕事のモチベーションは維持できない仕組みになっているのです。
食事・睡眠がきちんと取れ、他者から脅かされる不安のない状態でなければ、仕事のモチベーションが維持できないのはこのような理由からだったのです。
まずは低下層の欲求をきちんと満たしてから、仕事に臨むよう心掛けていきましょう。
まとめ
生産性やクオリティに大きな影響を与えるため、仕事のモチベーションを高く維持することは非常に重要です。モチベーションは自分の状態に左右されてしまうので、心と身体を健康に保つよう気をつける必要があります。
十分な睡眠、健康的な食事、趣味を楽しむことなどが大切なポイントです。これはマズローの欲求5段階説で、心理学的にも証明されています。
また、人間関係の悪化やキャパオーバーの仕事量、不当な評価などを受けると、モチベーションは一気に低下してしまいます。自分の中に溜め込まないよう上司に相談したり、解決できないようであれば転職も視野に入れたりしていきましょう。
仕事のモチベーションをしっかり維持しながら、人生を豊かにしていきたいですね。