独学で取れるおすすめの資格10選!|就職や転職に役立つ資格を厳選
独学でも役に立つ資格を取ることは可能!
「スクールに通う時間がない」「費用をあまりかけたくない」という理由で資格取得を諦めてしまってはもったいないです。独学でも、さまざまな資格を取得することが十分可能です。独学には以下のメリットがあります。
- 費用があまりかからない
- 時間を問わずに学習できる
- 学習スピード柔軟に変えられる
独学ならば、忙しい方でもスキマ時間など自分の都合がつく時に学習が可能。また、テキスト代などの費用しか発生しないため、スクールに比べて費用があまりかからないのもポイントです。わからない箇所や理解しづらい箇所は丁寧に時間をかけて学習できるので、時間をかけてマイペースに学習を進めたい方にも向いています。
就職を有利に!大学生におすすめの資格
企業は、現段階の学生自身よりもその学生の「将来性」を見て採用を考えます。したがって大学生におすすめするのは、実用的で働く意欲を感じさせる資格といえるでしょう。学生で時間の余裕がある方は、後回しにせず今から資格取得へと動き出すことをおすすめします。就職活動が始まるなどして忙しくなってしまうと、なかなか時間がとれずに苦労してしまいます。今回は、就職に有利になる、汎用性の高い資格・ビジネスの基礎となる資格を4つ選定しました。
- ビジネス実務法務検定
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 秘書検定
- 登録販売者
これらの資格について、詳しく解説していきます。
ビジネス実務法務検定では、さまざまな業種に関する実務レベルの法律知識について習得することが可能。法務関係の業種でなくても、取引先との契約書の締結や労働基準法などはどの業種にも通じるものです。特にコンプライアンスが重要視されている現代社会では、法律に精通していることがとても大きな武器となります。
ビジネス実務法務検定は、基本的にどんな業種にも役立ちます。法律は日常生活とも深く関わっており、3級でも取得しておけばさまざまな場面で役立ちます。またビジネス実務法務検定は、起業したいという方にもおすすめ。契約内容の不備を発見できるなど、さまざまな法的リスクが回避できるように。
ビジネス実務法務検定には、1~3級があります。3級の基準は「ビジネスパーソンとして最低限知っておくべき基礎知識を備えていること」。3級であれば、法律を勉強したことのない方でも十分に合格を狙えます。2級合格には、法律への深い理解力と応用スキルが求められるため、3級に比べ難易度が高め。しかし独学でも合格は可能です。3級と並行して試験を受けられるので、自信がある方はぜひ挑戦してください。1級ともなると、合格率が約10%とかなり難易度が高くなります。1級は、仕事上で法務に関わっていて更にキャリアアップしたい方向けの資格です。
・試験の概要
資格名 | ビジネス実務法務検定 |
公式サイト | 東京商工会議所 |
試験方式 | 2・3級:IBT方式(会場以外の自身のパソコンで受験) 1・2・3級:CBT方式(会場にて設置されたパソコンで受験) |
試験日 | 年2回(7月上旬・10月下旬~11月上旬) |
試験会場 | 各地のテストセンター・自宅・会社など |
受験資格 | 日本国内に居住している方 |
受験料 | IBT方式 3級:5,500円(税込) 2級:7,700円(税込) CBT方式 3級:5,500円+CBT利用料2,200円(税込) 2級:7,700円+CBT利用料2,200円(税込) 1級:9,900円+CBT利用料2,200円(税込) |
合格率 | 3級:70~80% 2級:30~40% 1級:約10% |
学習時間の目安 | 3級:約40時間 2級:約60時間 1級:2級合格者であっても80時間程度 |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、マイクロソフトオフィス製品のスキルを証明する資格。世界各国でおこなわれており、海外でも通用するグローバルな試験です。実践的な試験内容なので、取得した方は「パソコン業務は問題なし」という肩書を得たようなもの。就職や転職の際に有利に働く可能性が大きいでしょう。
マイクロソフトオフィスのソフトのスキルは、今やどの業種でも必須。特に習得しておきたいのは、ExcelやWordです。実際マイクロソフトオフィススペシャリストは、多くの起業で取得が勧められています。マイクロソフトの基本操作がわかっていれば、入社したばかりでもパソコンでの通常業務をスムーズに習得でき、リソースをその企業でしか学べないことへ回すことができるでしょう。
マイクロソフトオフィススペシャリストの試験科目はこちらの5つです。
- Word(文書作成)
- Excel(表計算)
- PowerPoint(プレゼンテーション)
- Access(データベース管理)
- Outlook(電子メール・情報管理)
この中でも特に注目したいのは、WordとExcel。この2つは、難易度別にスペシャリストとエキスパートが設けられています。スペシャリストレベルは、普段よく利用する機能を中心に出題。エキスパートレベルとなると、データ管理・集計、グループワークの管理機能などについて出題されます。スペシャリストなら、初心者でも十分に合格が目指せるでしょう。
・試験の概要
資格名 | マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) |
公式サイト | Microsoft Office Specialist |
試験方式 | 会場のパソコンでの実技試験 |
試験日 | 月1〜2回(第2日曜日・第4日曜日)・随時 |
試験会場 | 全国一斉試験:各地の一斉試験実施会場(試験会場一覧) 随時試験:全国のパソコン教室など |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 一般価格:10,780円~12,980円(税込) 学割価格:8,580円~10,780円(税込) |
合格率 | スペシャリスト(一般):約80% エキスパート(上級):約60%(非公開のため推測) |
学習時間の目安 | 【Word・Excel】 ◇スペシャリスト(一般) 初心者なら60時間以上 基本操作はわかる状態なら40時間前後 ある程度使いこなしているなら20時間前後 ◇エキスパート(上級) 50時間前後(初心者はそれ以上) 【Access・PowerPoint・Outlook】 20時間前後 |
秘書検定は秘書になりたい方以外にも、さまざまな方が受験しています。秘書検定とは秘書としての業務以外にも、社会人として働くための基本的なスキルを身につけられます。試験では、社会的常識や社会人としての話し方、マナーや接遇などの知識が身についているかどうかが試されます。ビジネス文書作成や電話対応の技術などの知識も得られるので、大学生にとっては就職活動時にも就職後にも役に立つ資格です。
秘書検定では、秘書が必要とするスキルを身につけられます。そのほかにも、事務や受付、営業や販売職などでも役に立つでしょう。基本的に社会人として人と関わる職種であれば、どんな職種でも資格の恩恵を受けられます。秘書検定で身に付けたマナーやコミュニケーション能力、対応能力などは、社会人生活やこれからの人生で長く役立つはずです。
秘書検定の試験は、2・3級は筆記試験のみ。準1・1級は筆記試験と面接試験があります。筆記試験は記述式とマークシートの両方がありますが、1級だけはすべて記述式です。試験では秘書に必要とされる資質や職務知識、一般知識やマナー、接遇、技能などについての問題が出題されます。年に3回試験がおこなわれることや、秘書検定2級の合格率が約60%と比較的高い水準であることをみても、合格を狙いやすい試験といえます。2級までなら独学でも十分に合格を狙えます。準1・1級を狙いたい方は、対策講座やセミナーなどを利用するのがおすすめです。
・試験の概要
資格名 | 秘書検定 |
公式サイト | ビジネス系検定 |
試験方式 | 筆記試験・面接試験 |
試験日 | 1級・準1級:年2回(6月・11月) 2級・3級:年3回(2月・6月・11月) |
試験会場 | 全国各地(筆記試験会場一覧) |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 4,100円~9,400円(税込) |
合格率 | 3級:約71% 2級:約60% 準1級:約36% 1級:約27% |
学習時間の目安 | 1級・準1級:2~6ヵ月 2級:1~2ヵ月 3級:20日程度 |
登録販売者とは、2009年の薬事法改正時に生まれた比較的新しい資格。法改正によりリスクの低い医薬品であれば、薬剤師でなく「登録販売者」でも薬を販売できるようになりました。扱える医薬品は、第二類医薬品・第三類医薬品。日本の医薬品の約9割が第二類医薬品・第三医薬品であることから、資格を取ればかなり多くの医薬品を取り扱えるということになります。
登録販売者は薬局やドラッグストアだけでなく、薬を取り扱っているコンビニや家電量販店、スーパーなどでも活躍できます。仕事内容は、お客さまに薬に関するアドバイスをしたり、効能や副作用を説明したりすることです。専門知識を活かして、直接人の役に立てるとてもやりがいのある仕事といえるでしょう。
登録販売者の試験内容は、厚生労働省が公開している「試験問題の作成に関する手引き」から出題されます。試験問題は、登録販売者が扱える医薬品だけでなく、第一類医薬品や要指導医薬品に関する事にも及びます。出題範囲が非常に広いのが特徴です。都道府県別で差があるものの、合格率は30~50%とされています。難易度は中くらいといったところでしょうか。薬剤師になるには大学に6年通い、さらに国家試験を受けなければならないことを考えると、登録販売者は誰でも挑戦できる資格といえます。
・試験の概要
資格名 | 登録販売者 |
公式サイト | 公益社団法人 全日本医薬品登録販売者協会 |
試験方式 | 筆記試験(マークシート方式) |
試験日 | 年1回(8月~12月)異なる地域であれば複数受験が可能 |
試験会場 | 全国各地(都道府県ごとの協会のホームページに掲載) |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 13,000円~18,000円(都道府県によって異なる) |
合格率 | 30~50%(都道府県によって異なる) |
学習時間の目安 | 400時間前後 |
簡単に取りやすい!女性・主婦におすすめの資格
ここでは、女性や主婦におすすめの資格を紹介していきます。なかでも主婦の方が再就職をする場合には、ブランクがあるなどして就職活動に不安を感じやすいもの。しかし資格が取得できれば、専門的な職種を目指せるだけでなく再就職に対する不安も払拭されるのではないでしょうか。今回紹介する資格は以下の3つです。
- 医療事務
- 食生活アドバイザー
- 日本化粧品検定
これらの資格を取得すれば就職口の幅が広がり、関心のある分野で活躍ができる可能性が高くなります。
医療事務の資格試験は、実はとてもたくさんあります。国家試験はなく、民間の資格が複数ある状態です。しかし、就職活動時に資格の種類を問われることはほとんどありません。難易度や合格率、働きたい分野の知識を身に付けられるかどうかなどをリサーチし、自分に合った医療事務資格を選ぶとよいでしょう。
医療事務資格を持っていれば、病院の事務や受付などの仕事に就きやすくなります。これらの業務は資格がなくてもできますが、専門性が非常に高いため資格があった方が有利に進む場合が多いでしょう。仕事内容は窓口業務・レセプト業務・クラーク業務など。保険制度が2年毎に改正されるので、就職したあとも勉強し続ける必要があります。医療事務資格の大きなメリットは、全国各地に病院があるため就職先に困らないという点です。結婚や家庭の事情などで引っ越しをしても、引越し先にある病院でまた同じ職に就けます。
また、正社員・契約社員・派遣社員・パートなど、雇用形態が豊富なので、一日フルに働くのが難しい方でも問題なく働けることが多いでしょう。
各医療事務試験によって、試験内容は異なります。実技試験と学科試験が必要な試験や、ネット環境が整っていれば自宅で試験を受けられる試験もあります。参考書やノート、電卓などの持ち込みが可能なのも医療事務試験の特徴です。勉強するときに暗記をする必要はありませんが、必要な知識をすぐに取り出せるような状況にしておく必要があります。
・試験の概要
資格名 | 医療事務資格試験 |
公式サイト | 民間の試験が複数あり |
試験方式 | 団体によって異なる |
試験日 | 団体によって異なる |
試験会場 | 団体によって異なる |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 団体によって異なる |
合格率 | 試験によって異なる |
学習時間の目安 | 3~9ヵ月 |
食生活アドバイザーとは調理師・栄養士などの資格とは違い、調理の専門学校や大学を卒業しておらず、実務経験などがなくても取得できる「食の資格」です。現在、非常に身近な資格として主婦や食に興味のある方、食品業界の方から人気を集めています。食生活についての知識を身につけることで、仕事で役立つだけでなく、自分自身も健康的な生活を送れるようになります。生活習慣病などさまざまな病気を予防し、疲れやだるさなどを払拭できれば、仕事における生産性の向上にも繋がります。食生活アドバイザーには受験資格が特になく、学生でも主婦でもどんな方でも挑戦できる資格です。ライフスタイルを豊かにしたいという理由で受験する方もたくさんいるようです。
食生活アドバイザーは飲食店だけでなく、保育士や高齢者施設で働くヘルパー、ジムのトレーナーなど、人の食生活に関与する仕事で役に立ちます。具体的な例は、子どもへの食育や、高齢者、ジムに通っている方への食事のアドバイスなど。ほかにも上司として、部下の食生活にアドバイスする機会があるかもしれません。人は必ず食事をするので、食生活アドバイザーのもつ知識はすべての人に必要なものです。家族の食事を作っている方にも、一人暮らしで自炊をしたいと思っている方にも役立つことでしょう。
食生活アドバイザー3級の試験では、消費者の立場で食生活を整える内容の問題が出題されます。2級では3級とは視点が異なり、食を提供する側の立場にたった、実務に関する問題が出題されます。自分や周囲の食生活を見直したい方は3級を、食に関する仕事に就きたいと考えている方は2級の取得を目指すとよいでしょう。ちなみに、食生活アドバイザーには1級がありません。したがって、2級までとれば食生活アドバイザーとしては十分な知識を得られたと考えてよいでしょう。
・試験の概要
資格名 | 食生活アドバイザー |
公式サイト | 一般社団法人 FLAネットワーク協会 |
試験方式 | 筆記試験 |
試験日 | 年2回(7月・11月) |
試験会場 | 全国各地(受験票にて確認) |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 3級:5,000円(税込) 2級:7,500円(税込) 併願:12,500円(税込) |
合格率 | 3級:約65% 2級:約35% |
学習時間の目安 | 150~200時間 |
日本化粧品検定(コスメ検定)とは、「化粧品のスペシャリストを育成するための検定」です。美容雑誌やメディアなどで取り上げられることも多く、年々受験者数が増加しています。日本化粧品検定では、メイクの仕方だけでなく成分や働きについて学べるので、目的や状況などに合わせた化粧品を使いこなせるようになります。
日本化粧品検定は、美容・化粧品業界で活かせます。しかし、役に立つのはそれらの限られた業種だけではありません。小売業などの中にも、社内研修に日本化粧品検定をとりいれている企業もあります。女性にとって化粧品とは非常に身近なもの。化粧品業界で働く方だけでなく、「もっと化粧品のことを知りたい」「もっとメイクがうまくなりたい」という一般の方も受験しています。正しいメイクやスキンケアの仕方を知ることで、自分に自信をもてるようになり、積極性のある仕事ができるようになるかもしれません。
日本化粧品検定は1~3級まであります。なんと3級は日本化粧品協会のサイトにて、無料で受験することが可能となっており、合格するまで何度でも受けられます。3級の試験内容は、コスメに関する基本的なことに関しての出題です。2級は、悩みに応じたコスメの選び方・メイク方法などについて、また紫外線や生活習慣が肌に与える影響や皮膚の構造やターンオーバーなどについて出題されます。1級では、2・3級の内容を含めたコスメの活用法や化粧品の成分に関する知識などが試験範囲となります。
・試験の概要
資格名 | 日本化粧品検定 |
公式サイト | 日本化粧品検定 |
試験方式 | 3級:WEB試験 1・2級:筆記試験(マークシート方式) |
試験日 | 年2回(5月・11月) |
試験会場 | 全国約20ヶ所(試験開催地) |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 3級:無料 2級:6,600円(税込) 1級:13,200円(税込) |
合格率 | 3級:合格するまで何度でも無料で受験できる 2級:75.5% 1級:63.9% |
学習時間の目安 | 美容専門分野で働いている方:1~2ヵ月 初心者:2~3ヵ月 |
国家資格で手に職をつけたい人におすすめの資格
国家試験というと、とても難しく、専門学校や大学などを卒業していないと取得できないイメージがあります。しかし、国家試験の中にも誰でも受験できる資格があり、さらにその合格が次の級の試験資格となるものもあります。また、実務経験を積みながら取得できる資格にも注目です。国家資格は社会的な信用度が非常に高く、就職や転職に有利に働きます。その分取得するのにも努力が必要ですが、経験や学習を積み上げて学習していくことで、独学でも十分に合格を目指せます。
FP技能士(ファイナンシャルプランナー)とは、お金に関する人生設計のアドバイザーです。民間の類似検定もありますが、「FP技能士」を名乗れるのは国家資格に合格した方のみです。一般の方が知っている「お金」は、ほんの一部分でしかありません。お金は、財布の中のお金や銀行の預金だけでなく融資・投資・税金などとさまざまな顔を持っています。そのお金と向き合いながら、住宅ローンや学費、老後資金や相続などに適切に対応していくのは、なかなか難しいもの。そんなときに「お金のプロ」であるFP技能士のアドバイスが重要となるのです。
FP技能士は、銀行や証券会社、保険会社などの金融業界で主に役立ちます。金融業界に就職すると、FP技能士の取得を励行されるケースも多いでしょう。金融業界以外にも、住宅ローンなどに関わる不動産会社や、税理士事務所・会計事務所などでも資格を活かせます。またプライベートで自分や家族が、お金とどうやって付き合っていけばよいのかを考えるのにも役立つでしょう。お金を貯金するだけでなく、投資をしたり積立保険に加入したり、そういった判断ができるようになるのも、FP技能士の強みです。
FP技能士の指定試験機関は「日本FP協会」と「きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)」の2つがあります。それぞれ試験内容には特徴がありますが、どちらかいうと「きんざい」の方が、難易度が高い傾向にあるようです。2・3級の試験では、ライフプランニングの作成や税金、不動産、相続などについて出題されます。1級は「実技試験」の合格をもって得られます。実技試験の受験資格は、学科試験の合格者であることなど、複数の条件があります。さまざまな受験資格から選べるのが特徴です。
・試験の概要
資格名 | FP技能士(ファイナンシャルプランニング技能士) |
公式サイト | 日本FP協会 一般社団法人金融財政事情研究会 |
試験方式 | 学科試験・実技試験 |
試験日 | 1級(学科)2・3級(学科・実技):年3回(1月・5月・9月) 1級(実技):年3回(6月・7~8月・11~12月) |
試験会場 | 全国各地(試験会場一覧) |
受験資格 | 3級:特になし 2級:AFP認定研修を修了・FP3級合格・2年以上のFP実務経験(いずれか) 1級:FP2級合格・AFP認定検収を修了(両方満たす必要あり) |
受験料 | ・日本FP協会 3級:学科・実技ともに4,000円(非課税) 2級:学科5,700円・実技6,000円(非課税) 1級:実技のみ20,000円(非課税) ・一般社団法人金融財政事情研究会 3級:学科・実技ともに4,000円(非課税) 2級:学科5,700円・実技6,000円(非課税) 1級:学科8,900円・実技25,000円(非課税) (2022年9月試験より) |
合格率 | 3級:70~80% 2級:40~55% 1級:7~18% |
学習時間の目安 | 3級:80~150時間 2級:150~300時間 1級:600時間 |
危険物取扱者は、消防法で定められた、石油・薬品などの危険物を扱える資格です。無資格者が危険物を取り扱う場合の立会者になることもあります。危険物を使用する工場や施設などでは、危険物取扱者の存在が必須です。危険物取扱者には「甲」「乙」「丙」の3種類があり、それぞれ取り扱える危険物の種類が異なります。さまざまな職種で役に立つ資格のため、取得を目指す方が多い人気の資格です。特にガソリン・軽油・灯油などを扱う乙種第4類の受験者が最も多い傾向にあります。
甲種の資格保持者はすべての危険物を取り扱うことが可能。乙種は、第1類から第6類まで細かく種類が分けられており、合格した種類の危険物のみ取り扱えるようになります。丙種は比較的合格しやすいものの、活かせる場面は少ないかもしれません。丙種が合格できたなら、さらなるステップアップを目指して乙種の取得をめざしましょう。
危険物取扱者は、危険物を使用する化学工場や消防署、ガソリンスタンドや危険物運送業、また化学系のメーカーや製薬会社などの業務で役に立ちます。一般の方が扱えないものを扱えるわけですから、危険物取扱者はニーズが高くさまざまな業種で求められています。資格をもっていれば正社員でもアルバイトでも、賃金の上乗せなどのメリットを受けられる可能性が高くなります。
また、企業によっては、危険物取扱者の資格をもっていることが採用の条件となっている場合もあります。広い業種で必要とされる資格なので、目の前の就職活動だけでなく、先々の転職や独立などを考えて取っておいても損はありません。
危険物取扱者試験で、最も合格しやすいのは丙種です。次に乙種、甲種と難易度が上がっていきます。それぞれの試験には3つの受験科目が存在し、それぞれの科目で60%以上正解できれば合格となります。注意したいことは、1科目でも点数を落としてしまうと不合格となってしまうので、まんべんなく学習する必要があることです。初めて危険物取扱者を受けるなら、身近なガソリン・軽油・灯油などを扱う乙種4類の受験がおすすめ。内容が難しいと感じたら、丙種から受験してみましょう。
・試験の概要
資格名 | 危険物取扱者 |
公式サイト | 一般財団法人消防試験研究センター |
試験方式 | 筆記試験(マークシート方式) |
試験日 | 都道府県ごとに異なる(東京都では年3~5回・その他年1~2回) |
試験会場 | 消防試験研究センター(中央センター)及び道府県支部(試験情報検索) |
受験資格 | 甲:大学等で化学に関する学科を務めて卒業した者、乙種危険物取扱者免状を有する者(実務経験2年以上)など 乙:特になし 丙:特になし |
受験料 | 甲種:6,600円 乙種:4,600円 丙種:3,700円 |
合格率 | 甲種:30~35% 乙種:約40% 丙種:約50% |
学習時間の目安 | 甲種:70~80時間 乙種:40~60時間 丙種:20~30時間 |
介護福祉士とは、介護分野唯一の国家資格です。介護士とは、加齢などで体が弱ってしまい、一人で生活するのが困難な方を支援する仕事です。介護士には資格がなくてもなれますが、介護福祉士の資格をとれば、職場での信頼度が上がり、リーダーとして教育や指導する立場になることも多くなるでしょう。介護士としてキャリアアップしたいという方に向いている資格です。同じ介護系の施設へ転職する場合にも介護福祉士の資格を持っていれば、採用率が高くなるだけでなく、高待遇で働くことができるかもしれません。
介護福祉士は、主に介護施設などで活躍しています。主な就職先はこちらです。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護付き有料老人ホーム
- 訪問介護事業所
- デイサービス
それぞれの施設で介護福祉士が関わる業務は異なりますが、基本的には利用者の生活を支援し、生活の質を向上させることが最終目的となります。施設によっては夜勤があったり、医療業務の方と関わる必要があったりするかもしれません。自分の性格やライフスタイルに合った職場を選びましょう。
介護福祉士の資格は、今回紹介してきた資格の中で唯一「受験資格」がないと受験できない試験です。専門学校や福祉系の高校の卒業や実務経験などがまったくない方は、試験を受けることができません。ただし、そんな方でも介護の現場で実務経験を3年以上積み、実務者研修を修了すれば、介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。試験は、筆記試験と実技試験の2つ。内容は人間の尊厳や介護の基本、コミュニケーション技術や認知症の理解などが11の科目群に分けられて出題されます。ほかにも、実際の介護現場で起こり得る事例への対応などについての問題もあります。
実務経験のある方なら、学習の成果というよりも実際の経験者として答えられるような問題もあるでしょう。
・試験の概要
資格名 | 介護福祉士 |
公式サイト | 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター |
試験方式 | 筆記試験(マークシート方式)・実技試験(免除あり) |
試験日 | 年1回(筆記試験:1月・実技試験:3月) |
試験会場 | 筆記試験:全国35試験地(試験地一覧) 実技試験:東京都・大阪府 |
受験資格 | 実務経験・養成施設卒業・福祉系高校卒業などを経て、受験資格が得られる |
受験料 | 18,380円 |
合格率 | 約70% |
学習時間の目安 | 約250時間 |
まとめ
今回は、独学で取れるおすすめの資格を紹介しました。独学で取得できる資格には、さまざまな種類があります。資格を取得すれば、自分がもっている知識を第三者にわかってもらえ、自分のやりたい仕事に繋げることができるでしょう。また現在就いている仕事をするうえでも、さらなる成長を目指す足がかりとなります。自分にピッタリの資格を取得し、仕事や生活に役立ててくださいね。