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職場の人間関係はめんどくさい!疲れて辞める前に改善方法をチェック

職場の人間関係に関する悩みを抱えている方は、とても多いです。仕事の内容が自分に向いていても、職場の人間関係に問題があるとそれが大きなストレスとなり、離職を考えてしまう場合もあるでしょう。この記事では、「職場のストレスチェック」や「職場の人間関係が難しい理由」、「人間関係の悩みに対する対処方法」や「円滑な人間関係を構築するための習慣」などについて解説していきます。
自分がどれだけストレスを抱えているかがわかったうえで記事を読めば、悩み解決への道筋が見えるかもしれません。職場の人間関係について悩んでいる方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。

職場の人間関係はめんどくさい!疲れて辞める前に改善方法をチェック

まずは職場のストレスチェックをしてみよう

職場の人間関係にモヤモヤを感じている方は、まずは以下のストレスチェックをおこなってみましょう。厚生労働省の「こころの耳」というサイトには、働いている人やその家族に向けたメンタルヘルスの情報や相談窓口があります。ストレスチェックでは、職場の人間関係の状況や自分の気持ち、体調などについて細かい質問があります。質問は全部で58問に渡りますが、どの質問もシンプルでわかりやすいので簡単にできるでしょう。あまり時間がない方は、簡易版でも十分なチェックができます。

5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)
https://kokoro.mhlw.go.jp/check/
簡易版
https://kokoro.mhlw.go.jp/check_simple/

職場の人間関係が難しい理由

人間関係に悩みを持つ人は非常に多いですが、その中でも特に、職場で良好な人間関係を築くのは難しいと言われています。それは、以下のような理由があるからです。

  1. 仕事では付き合う人を選べないから
  2. 長い時間一緒に過ごすから
  3. さまざまな価値観の人がいるから

これらの事柄が、職場の人間関係を難しくしています。それぞれの原因を理解すれば、その中で自分はどんな考え方を持ち、どのように振る舞うべきなのかを考えられるようになるでしょう。

仕事では付き合う人を選べないから

プライベートならば、合わない人と出会ったとしても付き合わないという選択ができます。しかし、職場ではそうはいきません。自分では上司も同僚も、部下も選べません。そのときたまたま一緒になった人と仲良くならなければなりません。しかも、職場では社内・社外のたくさんの人と接する必要がある場合が多いです。それらの人たちがすべて自分に合う人ということは、ほぼありえません。職場で合わない人がいるのは、むしろ当たり前のことと捉えたほうがよいでしょう。
「分かり合えない」を前提に付き合えば、自分の言っていることが通じなくても、相手の言っていることにどうしても納得できなくても、ある程度諦めがつきます。分かり合えないからこそ、丁寧なコミュニケーションをしなくてはという気持ちにもなれます。

長い時間一緒に過ごすから

労働基準法では、一日の労働時間は8時間と定められています。8時間以上労働した場合には、1時間以上の休憩を取らなくてはなりません。その場合、1日の中で職場にいる時間は9時間となります。残業が多く、それ以上の時間を会社で過ごしている方も多いでしょう。働いている人は1人で働く場合を除いて、1日の大半を仕事関係の人と過ごしています。
家族や友人よりも、職場の人とのほうが長い時間を過ごすという人も少なくありません。人は長い時間一緒に居る相手に自分の嫌なところを投影するという心理があり、結果として「相手の嫌な部分が目につく」ようになります。最初はいい人だと思っても、長時間一緒にいるうちにだんだんとあまり好きでないと思うようになるのはこのためです。
ましてや、さまざまな業務をこなさなければならない職場では、相手に不満を持ってしまうキッカケがたくさんあるので、人間関係がうまくいかなくなるのも仕方ないのかもしれません。

さまざまな価値観の人がいるから

職場には、さまざまな年齢層やバックグラウンドをもった人が集まっています。例えば、バブル期には働けば働くほど企業も社員も稼げたので、そのころに活躍した人は長時間でもどんどん働くのがよいという感覚を持っています。一転して、就職氷河期を経験した人は、バブル崩壊のあおりをまともに受けて、がんばって働いても思うような結果を得られないという経験をした人が多いです。
現在では、仕事とプライベートのバランスをうまくとれるような働き方が主流になりつつあります。女性の活躍の場もどんどん増えていますし、新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務制度を取り入れる企業も多くなりました。このように、今まで働き手が歩んできた経緯や背景を見ただけでも、さまざまな価値観があるとわかります。そのような人たちが集まる職場では、価値観が合わなくて当然といえるでしょう。
「〇〇はダメ」と決めつけずに、お互いの価値観をすり合わせて、互いに認めあうことを忘れてはいけません。

人間関係の悩みは「自分の考え方」次第

人間関係の悩みは「自分の考え方」次第

人間関係の悩みの解決方法は、周囲の人々や状況を改善するだけではありません。実は、自分の「考え方」次第で解決できる場合も多くあります。人間関係の解決を図ろうとしている方は、以下のような考え方を持ってみましょう。

  1. 他人に変わって欲しいと思わない
  2. 客観的に自分を見つめてみる
  3. 相手の立場に立ってみる
  4. 期待のベクトルを自分に向ける
  5. 一旦受け入れてみる

これらの事柄ができるようになれば、いろいろな人とさまざまな状況で関わることになっても、ストレスを感じにくくなるでしょう。

他人に変わって欲しいと思わない

人間関係の悩みでは「相手に変わってほしい」と考えてしまいがちです。しかし、相手の行動を変えるのは大変難しいものです。相手が自分の思うように変わってくれるかどうかも定かではありません。それならば、自分を変えてしまった方がはるかに労力が少なくすみます。自分の行動次第で変えられることに集中し、自分では変えられないものや変えるのが大変なものについては、悩まないと決めてしまえば、いつまでも同じことで悩み続ける必要がなくなります。
例えば、「部長が嫌味を言う」という状況があるとします。その場合、「どうしたら部長が嫌味を言わないようになるだろう?」といくら考えても、部長の嫌味を止めるのは、「不可能」もしくは「非常に困難」です。しかし、「部長の嫌味は根拠がないと決めて無視する」「出来の悪い部下と思って構わないと考えるようにする」「毎回言い返してスッキリする」など、自分の行動を変えるのは、実行できる「可能」なことです。
このように他人に悩みを感じている場合でも、自分の考えや行動を変えることに着目すると、建設的な考えができ、ストレスを感じにくい状況をつくりやすくなるでしょう。

客観的に自分を見つめてみる

人間関係に悩みを持っている人は、客観的に自分を見つめることがとても大切です。自分を客観視できれば、冷静に「自分が感情的になっているだけではないか」「相手はどのような考えでいるのか」ということを考えられるようになります。そうすれば感情だけで現状を悲観しにくくなり、楽観的に物事を考えられるようになるでしょう。自分を客観視する方法には、次のようなものがあげられます。

  1. 紙に書く
  2. 自分の考えに「と自分は考えている」を付けたす

紙に書いて自分を客観視する場合は、感情をそのままぶつけるのではなく「〇〇と言われたのが嫌だった」「みんなの前で怒られたのが悲しかった」など、事実や感情を、具体的に冷静に記すのがポイントです。紙に書けない状況なら、「〇〇と言われて嫌だった(と自分は考えている)」という風に「と自分は考えている」を付け足してみるのも効果的です。そうすると、自分をどこか遠くから俯瞰して見ているような感覚になります。

相手の立場に立ってみる

相手の視点に立って、現在の状況を見回してみるのも効果的です。例えば「部長はいつもピリピリしていて嫌だ」と思っている状況があるとします。その場合に、部長の視点に立ってみると「上からもっと業績を上げるように言われている」「残業をさせられないから焦っている」などということが見えてきます。そうすれば「部長も大変だから仕方ないのかもしれない」という考えを持てるようになるかもしれません。
相手の立場に立って考えるときには、相手の顔を思い浮かべるのは間違っています。相手の立場になって考えるなら、その目からは自分やそのほかの人たちが見えるはずです。イメージがしにくい場合には、仕事後など人のいないときに、実際にその人のデスクからまわりを見渡してみるのもよいでしょう。相手になったつもりで、相手を演じてみるのも非常に効果的です。より具体的に相手の立場を味わえば、相手の立場を深く理解できるようになるでしょう。

期待のベクトルを自分に向ける

人間関係に不満を感じるメカニズムには、「無意識のうちに期待してしまい、それができなかった場合に裏切られたと感じてしまう」というものもあります。「あいさつをしてもらえると思ったのにしてもらえなかった」「笑顔で返してくれると思ったのにそうでなかった」など、どんなに小さな期待でも、それが叶わなかったときには自分が否定されたように感じてしまい、相手に不満をもってしまうでしょう。
相手に期待してしまいがちな人には、「~すべき」という考えが強い傾向にあります。例えば、「あいさつはすべき」「いつも笑顔でいるべき」「自分が〇〇をしてあげたのだから、〇〇してくれるべき」「常識だから〇〇するべき」という風な感じです。
しかし、そのような考えを必ずしも相手が持っているわけではないことを、理解しておかなければなりません。自分の価値観で人の行動の評価をしていると、相手がその通りに動かなかった場合に「裏切られた」と感じてしまいやすくなります。
期待をするなら、そのベクトルを自分にむけましょう。相手に期待するのではなく「自分が何をできるか」に集中するのがおすすめです。普段から、他人に何かしてもらうことを考えるのではなく、「自分のことは自分でやる」「自分の望む結果は自分で手に入れる」というスタイルを持つと、相手に期待することが少なくなります。

一旦受け入れてみる

人と接するときには、相手を一旦受け入れるように心がけましょう。相手が何か意見を言ったとき、相手が何かをしたとき、「でも」「そうじゃない」と否定してしまっていないでしょうか。これは、親しい間柄や自分よりも立場が下の相手にやってしまいがちです。例えば、後輩が「こうしようと思います」と言ったときに、すぐに「それじゃダメだよ」と言ってしまうと、相手は自分を否定されたと感じ、関係が悪くなりやすくなります。
相手の意見に言いたいことがある場合でも、「なるほど、いいんじゃないかな。」と一旦受け入れて相手に寄り添い、「でも、この点はこうしたらどう?」と、相手の考えを受け入れながらも自分の意見を言うようにすれば、相手は否定されたと感じずに、有益なアドバイスがもらえたと感じてくれるでしょう。

特に女性は職場の人間関係にストレスを感じる人が多い

特に女性は職場の人間関係にストレスを感じる人が多い

職場での人間関係に関する悩みは、男女共に持っていますが、特に女性はストレスを感じやすい傾向にあるようです。男性は仕事とプライベートを分けて考える傾向があるのに対し、女性は仕事とプライベートを混合する傾向があるのが原因として考えられます。女性は男性に比べて、短い期間で仲良くなる能力に優れています。相手の気持ちに共感するのが得意で、周囲の人への関心が高いのが特徴です。
これらの特徴は必ずしも良い方向に向くとは限りません。マウンティングや悪口の言い合い、嫉妬の対象となってしまうなど、人間関係にマイナスに働きやすいともいえるでしょう。ここでは、そういった女性特有の人間関係に対する対処法を紹介します。男性同士でもこのようなことになる場合は少なくないので、性別に関係なく、チェックしてください。

マウンティングへの対処

マウンティングとは、相手よりも自分の方が上だと見せつける行為です。どんな内容で優位性を示すかはその人次第。仕事の出来・不出来であったり、収入であったり、容姿やファッションであったりとさまざまです。マウンティングされたほうは、見下されていると感じて嫌な思いをします。マウンティングをする人は、周囲の人に興味を持っていて、人に負けたくないという考えを持っています。劣等感が強く、自分に自信がない傾向もあります。
マウンティングをされたと感じても、それに応じてやり返してしまっては、人間関係にヒビが入ってしまいます。「負けるが勝ち」と考え、勝ちを譲ってあげる方がベターといえるでしょう。相手の優位性を認めたことで、自分の味方になることも考えられます。しかし、マウンティングをする人を認めるのは、なかなか難しいかもしれません。そんなときは、こう考えてみてはいかがでしょうか。
小さな子どもが自慢をしてきたとします。その場合、たいていの大人はオーバー気味に褒めてあげるでしょう。それは、子どもが自分にとって脅威にならない存在だからです。同じように、マウンティングをするような人は、あなたの脅威にはならないと考えてみましょう。「認めてほしいんだな」と、大人として振る舞うような気持ちでいれば、ストレスをあまり感じずにすみます。

悪口の同調圧力を感じたら

女性が集まると、その場にいない誰かの話になりがちです。その内容が悪口になってしまうことも珍しくないでしょう。なぜ悪口を言ってしまうのか?それには、ストレス解消やマウンティングなどのさまざまな理由があります。共通の敵をつくり、その場にいる人の結束力を高めようとする心理が働いている場合もあるでしょう。
そんな場に居合わせてしまったとしたら、決して一緒に悪口を言ったり、同意したりしてはいけません。悪口を言う人に仲間だと思われて、今後も悪口を聞かされるうえに、まわりからも悪口を言う人だと思われてしまいます。たとえその場の空気を読んだ結果だったとしても、得策とはいえません。しかし、同調圧力を感じて、悪口に乗らざるを得ないと感じるときもあるでしょう。
そんなときは聞き役に徹し、同意しないよう注意してください。否定も肯定もしないのがポイントです。そして、さりげなく話題を変えるようにしましょう。

嫉妬のターゲットにならないために

不安を抱えている人や自分に自信のない人は、嫉妬心を持ちやすいものです。今の自分のおかれている状況に満足できず、まわりの恵まれているように見える人とつい比較してしまいます。女性は感受性が強く不安になりやすいので、結果として嫉妬心を持ちやすいといえるでしょう。嫉妬しやすい人は、自分が負けているのを感じると、相手に強い嫌悪感を感じます。
そして相手の悪いところを並べて、なんとか自分より下にしようという行動に出てしまいます。嫉妬のターゲットになった方は、たまったものではありません。嫉妬のターゲットとなりやすい人は、本人や恋人の容姿が良かったり、幸せそうだったり、裕福だったりといった特徴があります。本来はそうでなくても、そうだと感じられただけで嫉妬のターゲットとなってしまいます。
それを回避するためには「プライベートな情報を開示しない」「失敗談などを話す」などが効果的です。嫉妬心が強いと思われる相手に対しては、なるべく褒めて持ち上げてあげるのもよいでしょう。相手も自分を褒めてくれる相手に嫌な態度は取りづらいものです。

円滑な人間関係の構築のために意識すること

職場の人間関係をより良くしたいと思うなら、自分から行動を起こすことが大事です。しかし、何か大きなことをする必要はありません。ちょっとした日常の気遣いで、その場の雰囲気はガラリと変わるものです。日常的に意識してほしい行動は、以下の通りです。

  1. 元気なあいさつ
  2. 感謝を言葉にする
  3. 相手を褒める

これらが実行できれば、自然とまわりの人たちも同じように返してくれるようになるかもしれません。それでは一つひとつ解説していきます。

元気なあいさつ

元気にあいさつをしてもらうと、人は何となく元気になるものです。加えて、あいさつが雑談に発展する場合もあるでしょう。同じ部署で働いている人以外にも日常的にあいさつをしていると、自然とお互いに顔見知りになります。そんな人と仕事で関わることになったとしたら、お互いに「いつもあいさつしてくれる人だ」という好印象を持って人間関係をスタートできるでしょう。
あいさつは何も用意する必要もなく、何を考える必要もなく、誰でも気軽にできることです。元気なあいさつをすれば、ほとんどの人が良い気分になるので、リスクもありません。社会人の礼儀としてあいさつをしている人はたくさんいますが、「元気なあいさつ」をしている人は意外に少ないのではないかと思います。
最初は恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんが「これほど簡単な人間関係を円滑にする方法はない」と考え、ぜひ実行してください。

感謝を言葉にする

良い人間関係を築きたいと考えている人は、積極的に感謝を言葉にするようにしましょう。感謝されて嬉しくない人はいません。むしろ「また協力しよう」という気持ちになります。ただコピーを取ってもらっただけでも、離れた場所にあったものを取ってもらっただけでも、必ず感謝を伝えてください。感謝を伝えることで、自分も「やってもらって当たり前ではない」と再認識できます。
お礼を伝える際には、「すみません」ではなく、「ありがとうございます」と言うのがポイントです。すみませんにお礼の意味が含まれていることは、皆承知ですが、やはり「ありがとう」と言われた方が気持ちがよいものです。「すみません」が癖になってしまっている人は、「すみません、ありがとうございます」と感謝の言葉を付けたすのもよいでしょう。

相手を褒める

人は誰しも褒められたいものです。褒めるとはその人の行動を承認することです。人は誰しも多かれ少なかれ「承認欲求」というものを持っています。人は皆、ほかの人に認めてほしいのです。相手の承認欲求を満たせれば、自然と相手は自分を仲間と認識してくれるでしょう。ここで、相手を認める順番について説明します。これを知っておくと、進んで褒めることの利点がわかります。一般的には以下のような順序で人は互いを認め合います。

  1. 相手に承認してほしい(褒めてほしい)
  2. 承認してくれたら(褒めてくれたら)相手を認める

これだと「褒めてくれない人は認めない、仲間になれない」ということになります。しかし順番を逆にするとこうなります。

  1. 相手を認める(褒める)
  2. 相手から認めてもらえる

自分から褒めてしまえば、相手には「認める」という道しかありません。そうすれば「どんな相手でも自分の仲間にできる」ようになります。しかし褒めるのは、簡単なようでいて難しいものです。上辺だけの褒め言葉では人を動かせません。相手がどんなことをしているか注意深く観察し、良いところをたくさん見つける必要があります。

まとめ

職場の人間関係は、付き合う人を選べないことや長い時間一緒に過ごすこと、さまざまな価値観の人がいることなどがあり、問題が生じやすいといえます。しかし、自分の気持ちの持ちようでストレスを感じにくくしたり、ちょっとした習慣で職場の空気を和らげたりもできます。悪口を言う人や、嫉妬する人の気持ちがわかれば、冷静に対処できる場合もあるでしょう。
どんな職場でも人間関係はついて回るものです。人間関係が原因で、好きな仕事を辞めることになってしまっては勿体ありません。まずは自分でできる範囲で、人間関係に振り回されない状況づくりをしてみましょう。

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