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このまま一生背負っていく?学歴コンプレックスの原因と克服方法を紹介

社会人になってから「自分にはたいした学歴がない」と悩んでいる人がたくさんいます。このような学歴コンプレックスを持ち続けるのは、辛く苦しいことです。なかには、学歴のせいで自分には価値がないと思ってしまう人もいます。
この記事では、学歴コンプレックスの原因と克服方法について解説します。この記事を読めば、学歴に自信をもてない人でも、自分の価値を知り、充実した人生を目指せるようになるでしょう。自分や周りの人の学歴が気になる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

このまま一生背負っていく?学歴コンプレックスの原因と克服方法を紹介

学歴コンプレックスとは何か

学歴コンプレックスとは、自分の学歴と周りの人の学歴を比べて劣等感を抱いてしまうことです。気持ちの問題だと軽く考えてはいけません。学歴コンプレックスが原因で、うつ病などのこころの病気を発症してしまう場合も考えられます。学歴コンプレックスに陥ってしまうのには、主に次の3つのパターンが考えられます。

  1. 大学を卒業していないパターン
  2. 希望の大学に合格しなかったパターン
  3. 浪人・留年したパターン

これらのパターンについて、詳しく解説していきましょう。

大学を卒業していないパターン

企業の募集要項には、最終学歴や応募条件に「大卒以上」と記載されているケースが多くあります。高卒の場合、このような企業には応募できません。また高卒と大卒で、給与に差がついてしまう場合もあります。高校を卒業した時点で働き始めた人は、大学を卒業した人に比べて4年長く働くことになるにもかかわらず、生涯年収では大卒の方が4,000万円ほども高くなると言われています。
これらが要因となって、高卒の人が大卒の人にコンプレックスを抱いてしまうのは、仕方のないことともいえるでしょう。

希望の大学に合格しなかったパターン

大学受験というのはとても大変です。試験内容はとても難しいうえに、非常に広範囲に及びます。加えて、全国の高校3年生と浪人生がライバルだというプレッシャーもあります。勉強をしてもなかなか成績が上がらず、長い間不安な思いを持ち続けた人も多いでしょう。そのような過酷な環境のなかで一生懸命がんばったのに希望の大学に合格できなかった方は、やはり大きなショックを受けてしまいます。滑り止めの大学に入学したとしても、第一志望の大学に合格した人に向けては劣等感を抱いてしまいやすいでしょう。

浪人・留年したパターン

大学卒業後に新卒で一括採用されると、同時期に入社した人と年齢が同じである場合が多いです。そのような場合、浪人した人や留年した人は、自分だけが年上ということになってしまいます。同期とは入社後の研修などでつながりを持ち、それ以降何年にもわたる付き合いになることもあるでしょう。そのようななかで、自分の年齢を気にしてしまう人は少なくありません。浪人して入った大学が自分にとって納得できない場合には、さらに学歴に対しても劣等感を持ってしまう可能性が高くなります。

学歴コンプレックスになってしまう原因

学歴コンプレックスに陥っていると感じている方が、その原因について理解できれば、自分の心と冷静に向き合えるようになるかもしれません。学歴コンプレックスは、以下のようなことから引き起こされがちです。

  1. 学歴を馬鹿にされる
  2. 自分に自信がない
  3. 待遇の差を感じる
  4. 人と比べる
  5. プライドが高すぎる

一つひとつについて詳しく解説していくので、学歴コンプレックスをもっている方は、自分に当てはまることがないかをチェックしてみてください。

学歴を馬鹿にされる

職場にはさまざまな人がいますが、そのなかには人を馬鹿にすることでストレスを解消したり、自分の方が立場が上だとアピールしようとしたりする人がいます。そのようななかで、学歴をネタにされることもあるでしょう。高学歴の人が低学歴の人を馬鹿にすることが多いように思えますが、反対に低学歴の人が高学歴の人を蔑む場合もあります。
何を言われても言い返さない人や、おどおどした態度を取ってしまいがちな人、何に対しても受け身な人などは、人を馬鹿にしたい人のターゲットとなりやすいです。その場合、学歴は馬鹿にしたい人にとってのネタにすぎませんが、馬鹿にされたほうは「自分の学歴のせいで馬鹿にされた」とコンプレックスを感じてしまいます。

自分に自信がない

自分に自信を持てない人はネガティブ思考であることが多く、今の自分に満足できていません。完璧主義で「こうでなければならない」と強いこだわりを持つ傾向があり、失敗することを極度に恐れています。
そのような人は、学歴に関しても「大卒でなければ」「よい大学を卒業していなければ」といった思い込みを持ってしまいがちです。浪人や留年を「恥ずかしい過去」と考えてしまう人もいるでしょう。現状に不満を感じているなら「自分を成長させる」「学歴とは違う価値観について考える」など柔軟な考え方ができるように努めるべきです。
しかし自分に自信がない人ほど、学歴などの「変えられない部分」にフォーカスしてしまい、そこから動けなくなってしまいます。

待遇の差を感じる

学歴は、人を見る際のものさしになりがちです。社会に出て仕事をするなら、本来仕事で成果を出した人が優遇されるべきでしょう。しかし「学歴社会」と呼ばれる現代の日本では、高い学歴をもった人が優遇される傾向にあります。企業は求人する際に「大卒以上」という条件を定めたり、採用時にターゲット大学を設定したりする場合があります。従業員数が多い大企業ほど、高学歴が採用されやすい傾向もあります。
就職してからは、大卒の方が出世しやすいというケースがあったり、出身大学によって態度をかえてくる上司が存在したりするようです。このような現状がある限り、学歴に対してコンプレックスを抱いてしまうのは、仕方のないこととも考えられます。

人と比べる

学歴とは、仕事の実力や性格などと違い、とても比較しやすいという面があります。そのようななかで、誰かと比較する癖がついている人は、学歴コンプレックスを持ちやすいといえるでしょう。自分と人を比べてしまう人は、常に自分と周りの人との順位をつけていて、いつも優越感と劣等感の間を行ったり来たりしています。人と比べる癖がある人は、自分に自信がなく誰かに認めてほしいという気持ちをもっていることが多いです。
子どものころから兄弟などと比較されて育った人のなかには、「人に優劣をつけるのは当たり前」という感覚になってしまっている人もいます。しかし人と比べてばかりいると、劣等感に苦しんだり、人を馬鹿にしたりしやすくなってしまいます。

プライドが高すぎる

本当の意味でプライドが高い人は、自分の考え方や能力などに自信を持ち、それを誇りに思っています。それはけっしてマイナスなことではなく、むしろよいことと考えてよいでしょう。自分にプライドをもっている人は、学歴で優劣をつけるなど考えもしません。
しかし、なかには間違ったプライドを持ってしまっている人がいます。そのような人は、根拠もなく自分には価値があると思い込み、周りに大切に扱われるべきだと思っている場合が多いです。そして常に「人に勝っていたい」「褒められたい」「見下されたくない」などと強く考えています。
そのような人は他人からの評価に非常に敏感なので、学歴コンプレックスに陥りやすいといえるでしょう。本当は繊細で、自分に自信がない人が多いのが特徴です。自分よりも低学歴の人には高圧的な態度を取りやすく、自分よりも高学歴な人には攻撃的な態度を取ることもあります。

学歴コンプレックスの克服

学歴コンプレックスの克服方法

学歴コンプレックスにいつまでも縛られていては、いつまでたっても現状に満足できず、充実した人生を歩めません。そこで、ここでは学歴コンプレックスを克服するための5つの方法を紹介します。

  1. 大学に入りなおす
  2. 勉強をする
  3. 納得できる仕事に就く
  4. 自分の好きなことに打ち込む
  5. 他人を学歴で判断しない

これらについて詳しく知れば、辛い学歴コンプレックスを克服できるかもしれません。

大学に入りなおす

本当に入りたい大学がある人は、その大学に入りなおすことを考えてみましょう。どうしても勉強したいことや目的があるなら、積極的に挑戦する価値はあります。社会人になってから大学に入りなおすのは、学費・勉強時間の確保などの問題があり、むずかしいのが現実です。しかし、学歴コンプレックスを抱えたままで人生を歩むことを考えれば、大学に入りなおすのは前向きな選択といえるでしょう。
高卒ゆえに学歴にコンプレックスがある人は、通信制大学に通うのも推奨します。通信制大学なら働きながらも無理なく通え、学費も一般的な大学より比較的安くすむでしょう。そして、通学制の大学と同じく学士を得られます。
ただし、大学入学を考えたときに、それが見栄のためだと自覚できる場合は、もう一度大学に通う意味について考える必要があります。見栄だけで大学に入っても、再び何かに対するコンプレックスを抱いてしまうなどして、根本的な解決には至りません。「自分が学びたいこと」「自分が目指すこと」それらがはっきりしている場合にのみ、大学に入ることを検討しましょう。

勉強をする

学歴コンプレックスは、自分への自信のなさが原因となっている場合が多いです。そのような場合は、興味のあることについて勉強したり、資格取得を目指したりして新しい知識を身につけましょう。そうすれば、達成感や自分の成長を感じられて自分に自信がつき、結果的に学歴コンプレックスを意識しづらくなります。
社会人になってからの勉強は、学生のころと違い、何を学ぶか自分で決められます。そこで、勉強の楽しさに気がつく人も多いでしょう。また勉強といわず、さまざまな本を読むだけでも十分な効果を得られます。小説・実用書、なんでも構いません。簡単な本や漫画でもよいでしょう。とにかく自分が興味をもてる分野の本をたくさん読んでみてください。
さまざまな知識や考え方、生き方に触れられれば、学歴以外のさまざまなことに価値を見いだせるようになるかもしれません。勉強をしてみたいが「何を勉強したらよいかわからない」という人は、以下の記事を読んで、参考にしてください。

社会人こそ勉強するべき!おすすめジャンルとメリット・継続方法を解説

納得できる仕事に就く

学歴コンプレックスを感じている人は、今の仕事に満足していない可能性が高いです。自分が納得できる仕事をし、充実した毎日を送っているなら、頻繁に学歴について考えることはないはずです。また、学歴コンプレックスを感じている人は、学歴を重視する職場の雰囲気や、職場の人の考え方に強く影響を受けている可能性もあります。
そのような場合には、転職して「自分が本当に納得できる仕事に就く」ことを考えてみましょう。転職以外にも、副業や起業でも構いません。現職と違う分野の仕事を経験したり、自分が主導となって何かをしたりすることで、「学歴だけが重要ではない」と実感できることもあります。学歴よりも実力を重視する企業に就職できる可能性もあります。
なにより、本当に自分が納得できる仕事に就ければ、仕事に夢中になり学歴などあまり気にならなくなるものです。「したい仕事がない」という人は、とりあえずお金を稼ぐというスタンスをとってみてください。お金は数字で表されるので、多く稼げるほどに自分の自信につながります。
「行動に移せば結果が得られる」「がんばるほど大きな成果を得られる」そのように考えられるようになれば、学歴ばかりに囚われることがくだらなく感じるようになるでしょう。

自分の好きなことに打ち込む

学歴コンプレックスをもっている人は、生活をするなかで仕事に大きなウェイトを置いている場合が多いです。そのような人は、「職場の人間関係」や「仕事のできるできない」から大きな影響を受けがちです。自分は仕事で結果を出したいと考えているなら、仕事に自分の力の多くを注いでも構いません。しかし、仕事以外の事柄にも興味をもつと、仕事以外でもさまざまな場面で満足感や幸福感を得られることを、改めて実感できるでしょう。
では、仕事以外の何に目を向ければよいのでしょうか。それは「趣味」「プライベート」です。趣味では、自分が面白いと思ったことを好きなだけできます。「どこまで極めるか」「どんなふうにやるか」などを自由に自分で判断できるのがポイントです。趣味を持つ時間や費用がない人は、プライベートを大切にするだけでも、趣味をもつのと同じ効果を得られます。「子どもと思い切り遊ぶ」「週に一度は丁寧に料理を作って食べる」「徹底的に部屋の掃除をする」など、ささいなことで構いません。
仕事以外に熱中することで、「自分にとって大切なことは仕事だけじゃない」と気づければ、学歴コンプレックスを感じにくくなるでしょう。

他人を学歴で判断しない

学歴コンプレックスをもっている人は、学歴で評価されたくないと思いつつも、他人を学歴で評価している場合が多いです。「あの大学ならよい」「あの人は高卒だ」と自分が学歴で人の優劣を決めているからこそ、自分の学歴が気になってしまうのです。日本は学歴社会と言われていますが、一方で「ビジネスの現場で学歴は関係ない」という意見もあります。学歴が低くても、社会で成功している人はたくさんいます。
これからは、学歴をよくするために大学へいくのではなく、「目標のための手段として大学へいく」という考え方をもつことが重要となっていくでしょう。学歴で人を判断することをやめると、「あの人は丁寧な仕事をする」「あの人は周りの雰囲気をよくしてくれる」など、人のさまざまな面が見えるようになります。そうすれば、自然と学歴以外の自分も見えるようになります。
自分の学歴に満足できなくても、自分の良い所や今までの貴重な経験に目を向けられるようになれば、「自分は学歴以上に価値のあるものをもっている」と考えられるようになります。そうすれば、だんだんと学歴について考えることも少なくなっていくはずです。

まとめ

学歴コンプレックスは、「学歴社会」という社会の仕組みと、それぞれの心が生み出してしまうものです。ときに学歴に劣等感を感じてしまうのは、仕方がないともいえるでしょう。
しかし、コンプレックスを抱えたまま生きていくのは、とても辛いことです。そのまま我慢し続けるのではなく、勉強をしたり、納得ができる仕事についたり、好きなことを見つけたりするなどして、学歴が気にならない自分を形成していくことがとても大切です。

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