勉強カフェ

知ったかぶりしている!?よく使うカタカナのビジネス用語を解説

「この資料のエビデンスは?」「バッファを持たせておいて」最近のビジネスシーンでは、ビジネス語やカタカナ語を使用する機会が多くなりました。
相手は当たり前のように使っているために意味を確認できず、曖昧な返答をしてしまった経験もあるかもしれませんね。

本記事では、仕事をする上で知っておきたいビジネス用語・カタカナ語を取り上げています。意味と使い方の例を確認しておけば、会議や商談で堂々と対応できるようになりますよ。

知ったかぶりしている!?よく使うカタカナのビジネス用語を解説

仕事をする上で覚えておきたいビジネス用語・カタカナ語

ビジネスシーンでよく使われる用語を30個ほどピックアップしていきます。基本的なビジネス用語・カタカナ語を知っておくだけで、理解もスムーズになります。

会議や商談で慌てないよう、最低限の知識を身に着けておきましょう。

  1. タスク
  2. リスケ
  3. オンスケ
  4. クライアント
  5. アテンド
  6. レス(ポンス)
  7. フィードバック
  8. エビデンス
  9. アポ(イント)
  10. デフォ(ルト)
  11. インセンティブ
  12. イニシアチブ
  13. ローンチ
  14. アジェンダ
  15. バイアス
  16. プロセス
  17. アサイン
  18. スキーム
  19. コミット
  20. ブレ(イン)スト(ーミング)
  21. コンプライアンス
  22. マイルストーン
  23. リソース
  24. アグリー
  25. オルタナ(ティブ)
  26. クロージング
  27. タイト
  28. バッファ
  29. フィックス
  30. ブラッシュアップ


タスク

タスクは、大きな仕事(プロジェクト)を細分化した小さな単位の仕事です。会議の資料作成や司会進行、メールの返信などがタスクに当たります。

例:タスク管理をしっかり行い、プロジェクトに臨む。

リスケ

リスケは「リスケジュール」を略称した和製英語で、「日程の組み直し」や「納期の延長」を意味します。カジュアルな言葉なので、目上の方への使用は控えるべきです。金融業界では「借金の返済を繰り延べる」意味もあるので、使い分けに注意が必要です。

例:今日の会議は、明日にリスケされた。

オンスケ

オンスケは「オンスケジュール」の略語で、「仕事が予定通りに進行している」や「問題なく進んでいる」を意味します。プロジェクトに遅れがないか確認する場面で使用されます。

例:こちらの案件はオンスケです。

クライアント

クライアントは、「企業の取引先」や「顧客」です。また弁護士や会計士などの業界では、仕事を依頼してきた企業や個人を指します。

例:クライアントからの依頼を受注しました。

アテンド

アテンドの基本的な意味は「参加」「同行」「出席」です。上司に付き添って世話をする場面や、取引先を接待するような場面でよく使われる言葉です。また、力添えや補助などの意味で使われる場合もあります。

例:上司の出張にアテンドする。

レス(ポンス)

レスポンスの意味は、英語の「response」と同様の「反応」や「返事」です。さらに日本では独自の意味が加わり、「その後の対応」まで含んで使われる場合があります。「レス」と省略されることも多いです。

例:取引先へのレスは早めに行うべきだ。

フィードバック

フィードバックの意味は「相手の仕事に対して改善や評価を伝え、軌道修正を提案する」です。プロジェクトの完了後に、上司などから部下へよく行われます。

例:今回のプロジェクトのフィードバックを次回に活かす。

エビデンス

エビデンスは、英語の「evidence」と同じで、証拠や根拠を意味します。ビジネスシーンで使われる場合は「裏付けがされているか?」の意味合いが強いのが特徴です。

例:この効果についてのエビデンスが知りたい。

アポ(イント)

アポイントは、英語の「appointment」を省略した言葉で、面会や会合の約束です。さらに簡略化され「アポ」と使われる場合もあります。英会話で「アポイント」と言っても伝わらないので、注意してください。

例:事前に取引先のアポを取っておく。

デフォ(ルト)

デフォルトは「債務不履行」と「標準・初期設定」の2つの意味があります。一般的なビジネスシーンでは、後者の「標準・初期設定」での使用が多いです。「デフォ」と省略して使用する場合もあります。

例:うちの会社は残業するのが、デフォだ。

インセンティブ

インセンティブの意味は、動機付けのための報奨です。社員のやる気を出させるために、インセンティブを設け、目標達成を目指す会社も多いでしょう。

例:インセンティブ制度導入のおかげで、会社の士気が上がった。

イニシアチブ

イニシアチブには「主導権」「率先・先導」「計画・構想」の3つの意味があります。どの意味もビジネスシーンで使われるので、話のニュアンスから、どの意味に当てはまるかを感覚的に掴んでいく必要があります。

例:このプロジェクトのイニシアチブを握る。

ローンチ

ローンチの意味は「新商品や新サービスを社会に提供する」です。日付や予定とともに使用するときは、実際にお客さんに提供するタイミングを指します。狭い意味として「Webサイトの公開」もあります。

例:我が社の新サービスのローンチは明日だ。

アジェンダ

アジェンダは、「予定表」「行動計画」「協議事項」などを指す言葉です。会議では、アジェンダに記載された内容通りに進行します。レジュメが重要箇所をまとめた資料なのに対し、アジェンダはただ概要を並べたものです。

例:会議は、先日配布したアジェンダ通りに進行する予定だ。

バイアス

バイアスは、ビジネスシーンで「先入観」や「偏見」などの意味で使用されます。先入観にとらわれて、正しく事実を認識できないような場合によく使われます。

例:女性であるというバイアスのせいで、責任ある仕事が任されない。

プロセス

プロセスは英語の「process」が語源で、物事の過程や工程、手順などの意味があります。目的へ向けての一連の行動で、「プロセスを踏む」や「プロセスを築く」のように使われます。

例:一つひとつのプロセスを大切にして、プロジェクトを成功させよう。

アサイン

アサインは、「任命する」や「割り当てる」の意味があります。仕事を割り当てたり、役職を任命したりするようなシーンで使用されます。人事では、配属の意味で用いられる場合も多いです。

例:重要な案件にアサインされた。

スキーム

スキームは英語で「枠組み」を意味しますが、日本のビジネスシーンでは「事業目的を達成するための計画に必要な仕組み」の意味で使われます。スキームは英語ではネガティブな意味とされるので、海外ビジネスでは使用しない方が無難です。

例:この案件のスキームを明日までに作成してください。

コミット

コミットの語源は英語の「commitment」で、責任ある約束や強い決意表明などの意味があります。強い意思や本気度を表す言葉であるため、軽々しく使うのは避けましょう。

例:先月比150%の売り上げをコミットします。

ブレ(イン)スト(ーミング)

ブレインストーミングは、複数人でアイデアを出し合い、一つの新しい価値を生み出す手法です。複数人の意見を組み合わせると、一人では思い浮かばないような斬新なアイデアが生まれやすいメリットがあります。ブレインストーミングは「ブレスト」と省略されることもあります。

例:次の打ち合わせは、ブレストを行いましょう。

コンプライアンス

コンプライアンスは「法令遵守」を意味しています。単に法令や規則を守るだけではなく、社会道徳や公序良俗などの規範に従うなどの意味合いも含まれています。

例:コンプライアンス違反との指摘を受けた。

マイルストーン

マイルストーンをビジネスシーンで使用する場合は、「案件の進み具合を確認する節目」の意味で使われます。マイルストーンを意識すると、業務遅延を防ぐ効果が期待できます。
例:この案件のマイルストーンを全員に周知してください。


リソース

リソースの意味は「ビジネスで業務達成のために必要なヒト・モノ・カネなどの経営資源」です。またこれらに加え、情報や時間なども含まれる場合があります。リソースが不足すると、業務達成に問題が生じやすくなります。

例:プロジェクトメンバーのリソースを確認する。

アグリー

アグリーの意味は、「賛成」や「同意」です。会議などの話し合いの場面で多く使用します。また、「ディスアグリー」の意味は反対です。同じような発音の「アグリー(ugly)」には「醜い」といった意味があるので、海外では注意して使用しましょう。

例:その意見には、私もアグリーです。

オルタナ(ティブ)

オルタナティブとは、「代案」や「二者択一」の意味があります。ビジネスシーンでは「代案」での使用が多く、代わりとなる新しい何かを指し示すときに用いられます。

例:却下される場合も考えて、オルタナティブなプランも準備する。

クロージング

クロージングには「洋服」「終了」「契約」の3種類の意味がありますが、ビジネスシーンでは「契約を決断させる」といった意味での使用が多いです。

例:この案件は、無事クロージングできた。

タイト

タイトのもともとの意味は「キツイ」「隙間のない」です。ビジネスシーンでは、予算やスケジュールに余裕がないときや、需要供給が逼迫している場合に使用します。

例:タイトなスケジュールのため、失敗は許されない。

バッファ

バッファはもともと緩衝の意味があり、ビジネスシーンでは「ゆとりを持たせる」「余裕がある」ことを指します。時間や予算、在庫などのさまざまな場面で使用されます。

例:この商品の納期には、多少のバッファを設けている。

フィックス

フィックスをビジネスシーンで使用するときには、「確定」や「最終決定」の意味で用います。度重なるスケジュールの変更や、修正を繰り返した資料などが、これ以上変更のない最終的な状態である場合に使われます。

例:この金額でフィックスしました。

ブラッシュアップ

ブラッシュアップをビジネスシーンで使う場合は、「さらなるレベルアップ」の意味で用いられます。クオリティをさらに上げたいときに、よく使用されます。

例:この資料のブラッシュアップを指示された。
ニュースをチェックする上で覚えておきたいビジネス用語・カタカナ語

ニュースをチェックする上で覚えておきたいビジネス用語・カタカナ語

最近はニュースでも、ビジネス用語やカタカナ語の使用が増えました。言葉の正しい意味を押さえておくと、普段なんとなく見ているニュースも、さらに深い視点から読み取れるようになります。

よく耳にする言葉を4つほど紹介するので、一つずつチェックしていきましょう。

  1. IoT
  2. SDGs
  3. マニフェスト
  4. コワーキング


IoT

IoTとは、簡単にいうと「モノのインターネット」です。従来インターネットは、PCやスマホなどのデジタル機器で利用するのが当たり前でした。しかしIoT技術によって、さまざまなモノが直接インターネットに接続できるようになりました。

例えば、自動車の自動運転もこれに当たります。自動運転は、車に搭載されたセンサーやAIの技術により、車から送られて来たデータに対応した運転ができるようになります。
ほかにも洗濯機や電子レンジなどのスマート家電の遠隔操作も、IoT技術によるものです。

IoT技術は日々進化しており、世界中の産業や商業、家庭などのさまざまな場所に浸透しているのです。

SDGs

SDGsを分かりやすく説明すると、「世界のさまざまな問題をすべての国で解決していくための目標」です。2030年までに解決すべき、貧困や差別、環境問題などの17の目標と、それを細分化した169のターゲットから構成されています。

SDGsは「Sustainable Development Goals」で、直訳すると「持続可能な開発目標」です。2015年の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、この開発目標は「誰一人取り残さない」と誓っているのが特徴的です。

日本でも「SDGsアクションプラン2022」が策定され、ジェンダー格差や子どもの貧困、気候変動などへの対応を行っています。SDGsの達成に資する優れた取り組みを行う企業や団体が表彰され、日本でも取り組みが加速しています。

マニフェスト

マニフェストは、選挙で政党などが発表する具体的な公約です。マニフェストを日本語で言い換えるとしたら、「政権公約」や「政策宣言」が妥当です。
スローガンが抽象的であるのに対して、マニフェストは目標の数値・期限・方法を具体的に提示しているため、政策が実現可能かを的確に判断できるようになっています。

マニフェストの始まりは、19世紀のイギリスまでさかのぼります。最初のものはロバート・ピールが、総選挙において自身の選挙区民に向けて出した個人的な所信表明でした。
その後、1906年に労働党が初めて政党の公約としてマニフェストを出したとされています。

日本でマニュフェストが広く知られるようになったのは、2003年の統一地方選と衆院選です。これらの選挙に出馬した多くの候補者らが、マニフェストを提示したことがきっかけです。

コワーキング

コワーキングとは、さまざまな事業者が事務所や設備を共有しながら、それぞれ独立した仕事を行う働き方です。普段はなかなか関われない他業種の事業者と、自由にコミュニケーションが取れるので、新しい知識やご縁が得られるチャンスも多いです。

また、その事務所などをコワーキングスペースといいます。コワーキングスペースには、Wi-Fiやコピー機など仕事に必要な設備も整っている点がメリットです。一人で事務所を構えるよりも、低コストでスペースと設備が確保できます。

コワーキングが広く知られるようになった理由に、フリーランスの増加と、インターネットやテクノロジーの進化が挙げられます。フリーランスが働きやすい環境が整っているため、今後もコワーキングを利用する人口は増加していくと予想されています。

ビジネス用語を使う意味はあるのか

ビジネス用語を知っていると、「勉強しているな」と相手に良い印象を与えられます。逆にあまりにもビジネス用語に疎いと、上司や取引先からの信用を失ってしまう恐れもあります。日頃からアンテナを伸ばし、きちんと勉強しておきたいですね。

もし、知らないビジネス用語が出てきたら、その都度きちんと調べて意味を確認する姿勢が大切です。知ったかぶりを続けていては、いつかボロが出てしまうでしょう。日々の小さな積み重ねが、大きな成果につながっていくことを忘れないよう心掛けていきましょう。

ただし、ビジネス用語の使い過ぎには用心してください。相手が言ったビジネス用語を理解する力は必須ですが、相手に見せつけるようにビジネス用語を多用するのは、やめておきましょう。

ビジネス用語の乱用が、おすすめできない理由を解説していきます。

ビジネス用語の乱用に注意

ビジネス用語の乱用はおすすめできません。その理由は次の2つからです。

  1. 相手に正しく伝わらないと危険
  2. 相手に「うざい」と思われる可能性がある

まず、ビジネス用語は最近になって浸透してきたものもあるため、意味を知らない方も多くいます。自分が使いやすいから「私がアテンドします」と言っても、相手が正しく意味を理解するとは限りません。
この場合は「私が接待します」と日本語で伝えた方が、確実に伝わるはずです。

また、ビジネス用語の乱用は相手を不快にさせる可能性もあります。「できる人間だと思わせたいんでしょ」と相手に思われたり、単純に「うざい」と嫌われてしまったりする危険性も否定できません。

ビジネス用語を勉強するのは「相手が言っている内容を正しく理解するため」とし、自分が知識をひけらかすためではない点を胸に刻んでおきましょう。

うざいと思われるビジネス用語

使うと特にうざいと思われてしまうビジネス用語を5つ解説します。一般的に浸透していないものはもちろん、長い言葉も嫌がられてしまいます。これから挙げる言葉は、自分から使用するのは避けておいてくださいね。

  1. コンペティター
  2. ステークホルダー
  3. デファクトスタンダード
  4. ショートノーティス
  5. フィージビリティスタディ


コンペティター

コンペティターは、競合他社やライバル社などの競争相手です。コンペティターの正確な由来は不明で、恐らくラテン語から派生したものだと推測されています。自分から話すときは「競合他社」を使った方がスマートですね。

例:今年度はコンペティターを抑えて、我が社が売り上げ1位となる。

ステークホルダー

ステークホルダーの意味は「利害関係者」です。ビジネスシーンで使用する場合、従業員や経営者はもちろん、株主・顧客・取引先なども含まれます。

例:ステークホルダーを意識した経営戦略を立てる。

デファクトスタンダード

デファクトスタンダードの意味は「事実上の標準」です。ビジネスシーンでは、事実上の業界標準となった規格や製品を指します。PCのOSであるWindowsや、DVDやブルーレイなどが、これに当てはまります。

例:この技術をデファクトスタンダードにするのが開発者の夢だ。

ショートノーティス

ショートノーティスは、「締め切りまでの時間が短い」や「締め切り直前」に使用する言葉です。わざわざカタカナ語にするのではなく、「お時間が無いなか」と言った方が相手には伝わりやすいかもしれませんね。

例:ショートノーティスな依頼にご対応いただき、ありがとうございます。

フィージビリティスタディ

フィージビリティスタディは、新しい製品やサービスが市場価値のあるものなのかを、調査・検証することです。新規事業の立ち上げで使われますが、一般的には馴染みが少ない言葉かもしれません。

例:フィージビリティスタディの検討が、成功の必須条件だ。

まとめ

ビジネス用語・カタカナ語はきちんと意味を知っておくと、会議や商談でも堂々と対応できるようになります。反対に知らない言葉が多過ぎると「全然勉強してないな」と悪い印象を与えてしまう恐れもあります。
今回解説した「覚えておきたいビジネス用語・カタカナ語」はしっかり意味を覚えておいてくださいね。

ただし、ビジネス用語の乱用には注意が必要です。相手に正しい意味が伝わらなかったり、「うざいな」と嫌な印象を持たれたりしてしまう可能性があります。

ビジネス用語を覚えるのは知識をひけらかすためではなく、会話の理解度を高めるためである点を心に刻んでおきましょう。