ビジネススキルとは?基本的なスキルや習得するメリットを紹介
しかし、ビジネススキルを学びたくても、「どのスキルを習得すればいいのかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ビジネススキルの種類や習得するメリット・デメリットをご紹介します。本記事を読めば、多種多様なビジネススキルがあることが分かり、自分に合ったスキルを選べるでしょう。
また、後半ではビジネススキルの身につけ方についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【一覧】ビジネススキルとは?基本的な種類
ビジネススキルの基本的な種類の一覧表は、以下の通りです。
ビジネススキル | 具体例の一部 |
---|---|
ヒューマンスキル | ・コミュニケーション能力 ・ヒアリング能力 ・マネジメントスキル ・モチベーション管理能力 |
テクニカルスキル | ・プログラミング言語スキル ・自社商品・サービスの知識 ・競合分析や市場動向の理解 ・データ収集・解析 |
コンセプチュアルスキル | ・ロジカルシンキング ・クリティカルシンキング ・ラテラルシンキング ・チャレンジ精神 |
ビジネススキルは、「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つに大きく分けられ、人によって身につけるべきスキルは異なります。
そのため、ビジネススキルの学習を始める際は、現時点における自分の立場や仕事内容、足りない能力を把握しておくことが重要です。ここからは、3種類のビジネススキルについて詳しく解説します。
一般的にヒューマンスキルとは、良好な人間関係を築くために必要なビジネススキルのことです。具体的なヒューマンスキルとして、以下の例があげられます。
ヒューマンスキル | スキルの説明 |
---|---|
コミュニケーションスキル | 対面や電話、SNS、ツールにおいて円滑にやり取りする力 |
協調性 | 自分の役割を理解し、プロジェクト成功のために人間関係を築く力 |
ヒアリングスキル | 会話や相手の表情から情報を正確に読み取り、理解する力 |
プレゼンテーションスキル | 商品やサービスをわかりやすく魅力的に伝える力 |
ネゴシエーションスキル | 相手の視点に立って考え、信頼関係を構築し、交渉を円滑に進める力 |
ヒューマンスキルは、チームで円滑に仕事を進めるために必要な能力であり、業界や職種関係なく役に立ちます。
他にもリーダーシップやモチベーション管理能力などがあげられ、管理職や経営者の方や目指している方にもおすすめのスキルです。
一般的にテクニカルスキルとは、特定の分野において専門的な知識や技術のことを指し、習得すれば上流工程の仕事や、異業種に挑戦できる可能性が広がります。
習得すべきテクニカルスキルは、将来のキャリアや現在の仕事内容によって異なり、具体的な例として以下があげられます。
業界・職種 | テクニカルスキルの具体例 |
---|---|
IT業界、エンジニア | ・プログラミング ・データ解析 ・ディレクション |
マーケティング、営業職 | ・商品・サービスの知識 ・顧客情報の分析力 ・ITシステム・ツールの活用 |
事務職・経理職 | ・文章作成能力 ・電話対応 ・会計スキル |
テクニカルスキルの需要は高いため、専門的な知識や技術を身につければ、仕事や収入の安定も期待できるでしょう。
「将来は別の業界にチャレンジしたい」「手に職をつけたい」と考えている方は、テクニカルスキルの習得がおすすめです。
コンセプチュアルスキルとは、業務における課題の本質を見極め、改善・解決につながるアイデア・概念を創出するビジネススキルのことです。
概念化能力とも呼ばれ、コンセプチュアルスキルを習得すれば、個人や組織のポテンシャルを引き出すための思考力が身につき、業務パフォーマンスを高められるでしょう。
コンセプチュアルスキルは、主に思考力・対応力・追求力に分類され、具体的な例として以下があげられます。
コンセプチュアルスキル | 意味 | |
---|---|---|
思考力 | ロジカルシンキング | 論理的思考力のこと。事象を整理し、結論と根拠を紐づけて思考する力。 |
クリティカルシンキング | 多角的な情報をもとに、課題の本質を見極める力。 | |
ラテラルシンキング | 一般的な考え方や慣習に捉われず、新しい視点や方法で課題を解決する力。 | |
対応力 | 柔軟性 | あらゆる事象に対して臨機応変に対応する力 |
受容性 | 自分とは異なる価値観や意見を持つ他人を受け入れたり共通点を見出したりする力。 | |
追求力 | チャレンジ精神 | 成果を生み出すため、積極的に新しいことに挑戦したり、困難に立ち向かったりする精神のこと。 |
知的好奇心 | 知識や情報を探求する欲求のこと。積極的に幅広い分野の知識を吸収することで、新しいアイデアを生み出せる基盤を作る。 |
コンセプチュアルスキルを磨くには、自分・他人の行動の意味を思考する習慣をつけたり、挑戦や試行錯誤を繰り返したりすることが重要です。
ビジネススキルを習得するメリット
ビジネススキルを習得するメリットについてご紹介します。
ビジネススキルを習得すれば、自分の成長やキャリアアップ、気持ちのリフレッシュにつながります。ここからは、上記4つのメリットについて詳しく解説します。
ビジネススキルを学ぶことで、仕事の理解度が深まり、以下のように業務の効率化が図れます。
- 周囲と「円滑にコミュニケーション」を取り業務を進める
- 自分の「知識や技術を駆使」して業務を遂行する
- 「迅速な思考・判断」で仕事へ取り組む
ビジネススキルを習得すれば、自分の役割や価値、チームに与える影響の理解につながります。結果的に、個人やチームにおける仕事の進め方・考え方の理解が深まり、より効率的に業務を遂行できるのです。
ビジネススキルの習得、業務スピード向上につながり、仕事のストレスが軽減されます。専門的なスキルや人との付き合い方、思考力を身につけることで、あらゆるケースに迅速に対応することができるからです。
例えば、コンセプチュアルスキルを習得すれば、業務でトラブルが発生した場合でも、状況や原因を正確に把握でき、スピーディかつ適切な対処が行えるでしょう。また、ヒューマンスキルを身につければ、人間関係を良好に保ち、チームメンバーと円滑に業務を進められます。
ビジネススキルを活用することで、業務が効率化するだけでなく、自分自身の成長の実感や、良好な人間関係の構築につながるため、ストレスを抑えて仕事を進められるのです。
ビジネススキルを習得し使いこなせるようになれば、昇給や昇格につながります。専門性の高い職種や管理職には、高いレベルのビジネススキルが必要です。
例えば、エンジニア職種においてプログラミングのコーディングだけでなく、システムの設計・テスト・運用や、チームメンバー能力や業務スピードを把握できる能力を持っていれば、プロジェクトマネージャーなどの上流工程を任されるかもしれません。
また、エンジニア未経験の方でも、プログラミング言語スキルを習得することで、IT業界にキャリアチェンジできる可能性もあります。
ビジネススキルを学べば、給与条件の良い企業や重要度の高い役職を目指すことができ、結果的に昇給や昇格のチャンスが広がるのです。
管理職レベルのビジネススキルや、特定の分野において専門的な知識や技術を持つ人材は、企業から重宝される傾向にあります。
例えば、エンジニアなどの技術系やコンサルタントといった職種は求人数も多いです。実際に、大手転職サイト・人材紹介サービスのdodaの2023年調査によると、職種別の転職求人倍率と順位として、以下の結果が得られています。
※転職求人倍率とは、中途求人数を転職希望者数で割った数値
順位 | 職種 | 転職求人倍率 |
---|---|---|
1位 | エンジニア(IT・通信) | 11.7 |
2位 | 専門職(コンサルタント・金融) | 6.92 |
3位 | エンジニア(機械・電気)、専門職(建設・不動産) | 4.66 |
4位 | 企画・管理 | 3.60 |
5位 | 営業 | 2.49 |
求人倍率が高い職種は、どの分野においても人手不足であることが多いです。表からわかるように、ハイレベルや専門性のあるスキルを持つ人材は需要が高いため、転職先や将来のキャリアアップにおいて幅が広がり、仕事や収入も安定しやすいでしょう。
ビジネススキルを習得するデメリット
ビジネススキルを習得するデメリットについてご紹介します。
ここからは、上記2つのデメリットについて詳しく解説します。
ビジネススキルを勉強しようとすると、習得までに時間がかかる可能性があります。
例えば、独学で勉強する場合、自分のペースで進めたり、自由に好きな教材を選べたりします。
一方、人によっては自分に適していない方法で勉強してしまい、学習効率や知識の網羅性に欠けるかもしれません。結果的に実践レベルで使いこなせるまで、時間がかかる場合があります。
独学が不安な方は、ビジネススキルを学べるスクールや講座の受講がおすすめです。スクールや講座の費用はかかりますが、学習進捗やスキルデータに基づき、自分に合った教材を提供してくれるサービスもあるため、効率的にビジネススキルを習得できるでしょう。
ビジネススキルを習得を試みても、モチベーションを保てず、途中で挫折してしまう可能性があります。そもそもビジネススキルは、日常生活において必ず必要な能力ではないため、人によっては1人での学習が長続きしない可能性があるのです。
そのため、ビジネススキルの学習は、集中できる環境に身を置くことが大切です。例えば自宅から離れ、勉強カフェやコワーキングスペースなど、自分が集中できる場所で勉強しましょう。
勉強カフェについて気になる方は、ぜひ下記ページをご覧ください。
勉強カフェとは?
ビジネススキルの向上/身につけ方
ビジネススキルの向上や習得の方法をご紹介します。
ビジネススキルを効率的に習得する方法は、自分が求めるスキルのレベルや現在の働き方などによって異なります。ここからは、上記3つの方法について詳しく解説します。
ビジネススキルを習得する方法として、本やインターネットの活用があげられます。
ビジネス書などの本を購入するにはコストがかかりますが、公式な出版物であるため、信頼性が高いビジネススキルについて学べます。例えば、基本的なビジネススキルや商品の販売、有名企業の経営戦略などについて学習できるでしょう。
一方、インターネットには間違った情報が掲載されている可能性があるので、信頼できる情報を見極める必要があります。信頼性の高いメディアやSNSから正しい知識を吸収できれば、多くの場合無料でビジネススキルを習得できるでしょう。
ビジネススキルを習得する方法として、スクールや講座の受講があげられます。スクールや講座を受講すれば、専門的な技術を学習したり業界のプロから知識を吸収したりと、実践的なビジネススキルを習得できる可能性が高いです。
現在、様々な企業や機関が講座・教育プログラムを提供しており、例として以下があげられます。
- プログラミングスクール
- 人材育成やマネジメントに関する講座
- マーケティング・戦略講座
スクールや講座の受講には費用がかかりますが、独学で勉強するよりも比較的効率よく学習でき、業界の最新情報やトレンドについて触れることもできるでしょう。また、補助金を活用すれば、費用を抑えて受講できる場合もあります。
ビジネススキルは、動画やアプリでも習得することが可能です。
近年では、ビジネスシーンで必要な知識を提供している動画サイトやアプリが増えつつあります。ビジネススキルを学べる具体的なサイトやアプリとして、以下の例があげられます。
・Udemy:21万以上の講座動画を視聴できるマーケットプレイス。
参考:Udemy
・Schoo:参加型生放送授業(無料)と録画授業からオンラインで学べるサービス。
参考:Schoo
・Progate:初心者向けのプログラミング学習サービス。無料で学べるコースが多い。
参考:Progate
オンライン動画やアプリを利用すれば、自分の好きな場所やペースでビジネススキルを学習できます。自宅では集中できない方でも、勉強カフェなどの環境を利用すれば、効率よくスキルアップできるでしょう。
まとめ
今回は、基本的なビジネススキルやスキルアップするメリット・デメリット、学習方法についてご紹介しました。
基本的なビジネススキルは、以下のようにまとめられます。
- ヒューマンスキル:良好な人間関係を保ち、信頼を得るための能力
- テクニカルスキル:特定の分野や役職において専門的な知識・技術
- コンセプチュアルスキル:本質を見極め、アイデア創出や適切な対応を行う思考力
ビジネススキルが向上すれば、業務が効率化され負担が軽減したり、会社から高い評価を受け昇格・昇給につながったりと、様々なメリットがあります。
スキルアップを検討されている方は、ぜひ本記事を参考に自分に合ったビジネススキルを選んで学習してください。
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